薪ストーブがあれば、家の中で火を眺めながら暖かく贅沢な時間を過ごせそうですよね。
しかし、薪ストーブに憧れはあっても「本当に安全なの?」「火事の危険性は?」と気になる方もいるのではないでしょうか。
薪ストーブを使用する際は、安全性に気をつけて適切な使い方をすることが大切です。
この記事では、薪ストーブの正しい使い方と安全対策についてご紹介します。
薪ストーブを安全に使用するためには煙突掃除が欠かせません。
煙突掃除を怠ると、煙突の中にすすやタールがたまり、煙突の内部が詰まってしまいます。
そうなると適切な燃焼が行えないうえ、煙が排出されず室内に煙が逆流してきたり、火事の原因になったりしてしまいます。
最低でも年に1回は煙突内部の点検や掃除を行うようにしましょう。
煙突の点検や掃除方法は、薪ストーブの種類や施工方法によっても異なります。
薪ストーブを購入する際は掃除方法についてもきちんと確認してみてくださいね。
自分で手入れをするのが難しそうな場合、業者に依頼するのもひとつの方法です。
薪ストーブを使用していると、周囲の建材に「低温炭化」という現象が起こる可能性があります。
低温炭化とは、長時間熱にさらされることによって木材の乾燥が進み、炭化していく現象のことです。
一般的に建築で使われている木材の発火温度は400度程度ですが、炭化が進んだ木材の場合100度~150度程度の低い温度でも蓄熱が進み、発火するおそれがあります。
低温炭化を防ぐためには、薪ストーブ本体と煙突が周囲の壁から一定の距離を保っている必要があります。
設置の際は専門業者に依頼し、安全に設置してもらうようにしましょう。
また、ケイカル板などの遮熱板を設けるといった安全対策も有効です。
薪ストーブを安全に使うためには、周囲に燃えやすいものを置かないよう気をつけましょう。
洗濯物などを薪ストーブの近くに干しておけば乾きやすいと思われるかもしれませんが、これも危険です。
洗濯物が薪ストーブの上に倒れかかってしまうと、火が燃え移り火災の原因となってしまうからです。
洗濯物などの布類の他、本などの紙類も注意しましょう。
本棚が近くにある場合、何かのはずみで本が落ちたりすると火が燃え移ってしまうかもしれません。
もし引火してしまった場合に備え、薪ストーブの近くには消化器を設置しておくのがおすすめです。
万が一引火してしまった場合も、落ち着いて消火しましょう。
安全性の気になる薪ストーブですが、適切な手入れをして正しい使い方をすれば安全に使うことができます。
憧れの薪ストーブを導入したいけれど安全性が気になるという方は、ぜひ一度住宅の専門家に相談してみてくださいね。
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