森林浴にはリフレッシュ効果があると言われています。
実は、生きている木だけではなく、切り出されて木材となった木にも同様の効果があることをご存知でしょうか。
木材を使った空間とそうではない空間の2つで、子供に与える影響について調べた研究があります。
この研究によると「木材を使った空間ではリラックスしやすく、集中力も向上する」といった結果が出ています。
このように木の香りや質感、またその見た目には様々な効果があることが数々の研究によって明らかにされてきました。
今回は、そんな木の持つ力についてご紹介します。
木材が人間に「リラックス」や「集中力を高める」といった影響を与えるのは、木が持つ特有の「ゆらぎ」が関係していると言われています。
「1/fゆらぎ」という言葉を聞かれたことはないでしょうか。
自然界に存在するリズムで、例えば炎のゆらぎや海の波のリズムには1/fゆらぎが存在しています。
この1/fゆらぎには人の心を落ち着かせる効果があると言われています。
実は木にもこの1/fゆらぎが存在します。
例えば、木の木目は年輪に由来していますが、年輪は木によって少しずつ違いますよね。
1本の木の中でも、適度な規則性の中に四季の移ろいや気候の変化の影響を受けた微妙なズレがあり、そこに「1/fゆらぎ」と呼ばれるリズムが存在しています。
そのため、木材を使った空間はこの1/fゆらぎのリズムにより、落ち着いたりリラックスできる感覚につながると言われています。
では、実際にどのようにして木を暮らしの中に取り入れたらよいのでしょうか。
部屋全体を木目にするのは現実的ではないかもしれません。
そんなときは部分的に木目調のクロスを使ったり、木目を見せたりといった取り入れ方もおすすめです。
部屋ごとの木目の取り入れ方を、色の持つ視覚効果と合わせてご紹介します。
リビングは家族団らんの場所でもあるので、明るく落ち着いた雰囲気の部屋にしたいですよね。
そんな場所にはあたたかみのある暖色系のカラーが合うでしょう。
アイボリーやベージュなど、明るめの色を使うのがおすすめです。
LDKがひとつづきになっているような空間であれば、例えばキッチンの天井を折り下げ天井にして木目のクロスで仕上げると、ゆるくゾーニングができて空間のメリハリがつきます。
リビング部分を折り上げ天井にして、木目クロスを貼るのもおすすめですよ。
最近ではテレワークのためのスペースとして書斎を取り入れる方が多くなっています。
書斎を作らなくても、集中するためのスペースとしてリビングや寝室の一角を活用することもできます。
そのような空間におすすめなのが、集中力をアップさせる効果があるブルーなどの寒色系を取り入れたインテリア。
木目と組み合わせることで、よりリラックスして集中できるスペースになるでしょう。
寝室は特にリラックスして過ごしたい場所ですよね。
そんな空間にこそ、木目はぴったりです。
よりリラックスできる空間にしたければ、木目とアースカラーの組み合わせがおすすめです。
アースカラーとは、グリーンやベージュ、ブラウンなど自然をイメージさせるカラーのこと。
アースカラーには心を落ち着けたりリラックスさせる効果があります。
また、寝室におすすめなのがウッドパネルを取り入れることです。
木のぬくもりを感じることができますし、無垢材のウッドパネルであれば色合いの変化など経年変化を楽しむこともできますよ。
さまざまな効果を持つ木材は、住宅において色々な取り入れ方があります。
また、木目調のクロスなども、近年では印刷技術の向上により物の木材のような見た目と質感を再現できるようになりました。
薄いベージュ系の色から濃いブラウン系まで、また木目のはっきりしたものや薄いものなど様々な種類が展開されています。
部屋ごとに雰囲気を変えて取り入れることも可能です。
木目を取り入れた家づくりがしたいと思われたら、ぜひ住宅の専門家に相談してみてくださいね。
ミタス・カンパニーでは、お客さまの家づくりに関するお悩みのご相談など小さな事でも、ご質問受付・対応を随時しておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください!