保存食とは、長期間にわたり常温で置いておいても食べられる食品のことをいいます。
今のように冷蔵庫がなかった時代、食べ物を無駄にせず長期間保存するために考えられてきた先人たちの知恵です。
実は、保存食は長期間保存できるということ以外にもメリットがあります。
また、自分で作るのは難しそうと思われるかもしれませんが、自宅で簡単に作ることができるものもありますよ。
今回は、保存食のメリットと、自宅で作れるおすすめの保存食についてご紹介します。
保存食の主なメリットは、そのままだと余って腐らせることになる食材が、長期間保存できるようになるという点です。
野菜や果物などの生鮮食品はそのまま置いておくとすぐ腐ってしまいますが、保存食にすることでフードロスを減らすことができます。
また、常温で日持ちする保存食は災害の際の非常食としても役立ちます。
いざというときのために保存食をストックしておくと良いでしょう。
それ以外にも、乾燥させたり塩漬けや砂糖漬けにしたりすることで食材本来の旨味が凝縮されたり、他の食品と組み合わせることで調理の幅が広がるといったメリットもあります。
酢に漬け込むことで、細菌の繁殖を抑えて食材を長持ちさせるのが酢漬けです。
代表的なのが、ピクルスです。
きゅうりや人参、トマトなどを酢や砂糖、塩を混ぜた調味液に漬け込みます。
また、大根の酢漬けもおすすめです。
野菜はそのままだと水分が多く、すぐに腐ってしまいます。
しかし、乾燥させて水分を抜くと6ヶ月程度保存できるようになります。
作り方は簡単で、お好みの野菜を薄くカットし、天日干しにして乾燥させるだけです。
天日干しするなら、湿度の低いよく晴れた日がおすすめ。
約半日ほどで乾燥させることができますよ。
水分の多い葉物野菜は乾燥させるのに向いていませんが、大根や芋などの根菜類、きのこは乾燥野菜に向いています。
また、いちごやみかん、キウイなどのフルーツも乾燥させて保存することができますよ。
保存食のひとつに、食べ物を発酵させることによって保存期間を伸ばすものがあります。
代表的なものは、味噌やチーズ、キムチなどです。
そんな発酵食品で自宅でも簡単にできるのが、ザワークラウト。
ザワークラウトは、キャベツを塩で揉んで乳酸で発酵させたドイツの保存食です。
キャベツを細切りにして塩で揉むことで、キャベツに含まれる糖が流れ出します。
その糖をエサに乳酸が発酵し、酸味や旨味が増します。
ザワークラウトはソーセージや肉料理の付け合せとして、また、サラダやスープに活用できます。
保存食のメリットと、簡単にできる保存食についてご紹介しました。
保存食は長期保管できることがメリットですが、保管場所を取ってしまうことがデメリットです。
そこで、家を建てる際にパントリーや床下収納を作っておくと、保存食の保管場所としてとても便利です。
収納が広く、使い勝手のいいキッチンにしたいなどのご要望があれば、ぜひ一度住宅の専門家に相談してみてくださいね。
ミタス・カンパニーでは、お客さまの家づくりに関するお悩みのご相談など小さな事でも、ご質問受付・対応を随時しておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください!