初春に可憐な花を咲かせる梅の木は、日本では古くから親しまれてきました。
奈良時代には、花見といえば桜ではなく梅の花を愛でていたようです。
梅の木は種類によって赤や白、ピンクの花を咲かせ、また実を食用として楽しめる品種もあります。
そんな梅の木は、実は庭木としてもおすすめ。
今回は、庭木としての梅の魅力と、梅の木の育て方についてご紹介します。
奈良時代から日本に自生している梅は、1~2月頃に綺麗な花を咲かせて目を楽しませてくれます。
また、梅の木は樹勢が強く、古い木には樹形の美しさと風格があり、花とともに楽しめます。
梅には「花ウメ」と「実ウメ」の2種類があり、花ウメには実はほとんどつきません。
中には枝が垂れる枝垂れ梅もあり、花の色も赤や白、ピンクなど様々です。
一方、実ウメは実を収穫して食用として楽しむことができます。
梅の実は梅干しとして漬けたり、梅酒や梅ジュース、梅ジャムなどに加工して味わうことができます。
梅は育てるのが難しそうと思われるかもしれませんが、病気や害虫にも強いため、ポイントを押さえれば庭木としても育てることができます。
梅を庭で育てる際のポイントをご紹介します。
植え付けの時期は、12月~3月。
梅は日当たりが良く水はけの良い場所を好むため、日陰や湿った場所は避け、庭の中でも日当たりの良い場所を選んで植えましょう。
また、梅は育つと枝を大きく広げます。
そのため、ある程度枝を伸ばせるスペースのある場所に植えると良いでしょう。
植え付けるための穴は根幹より一回り大きく掘り、堆肥と混ぜ合わせた土で植えます。
必要な場合は支柱を立て、幹が倒れないよう支えるとよいでしょう。
植え付けてから2年間は、土が乾いたタイミングで水やりをしましょう。
2年目以降は、基本的には水やりの必要はありません。
ただし、夏季に晴天が続き土が乾いた状態が続くときなどは、適度に水やりをしてください。
12月~1月の冬の間は、寒さに耐えるための寒肥を与えます。
また、実ウメの場合、実を収穫したあとの6月頃にお礼肥を施しましょう。
植え付けてから2年を過ぎた梅は、肥料を与えすぎてしまうと枝が伸びすぎてしまう可能性があります。
また、肥料のやりすぎは花つきも悪くなってしまうため、注意しましょう。
初春の訪れを告げる梅の花があると、庭で季節を感じることができます。
また、実ウメであれば花だけでなく実も楽しめて一石二鳥です。
梅を植えるには日当たりや水はけなども考慮しなければならないため、家づくりの段階から計画しておくと安心です。
庭に梅の木を植えて楽しみたいなど、庭造りに関するご要望があれば、ぜひ一度住宅の専門家に相談してみてくださいね。
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