家づくりコラム
バリアフリーにも最適!上吊り引き戸のメリットと床レール式との違いをチェック
注文住宅の間取りで人気の高い建具のひとつが、引き戸です。
引き戸は開き戸よりもスペースを取らず、バリアフリー性にも優れるため、リビングや水まわり、和室との仕切りなど幅広いシーンで採用されています。
引き戸には、一般的な「床レール式」の他に、「上吊り引き戸」という種類があるのをご存じでしょうか。
どちらを採用するかによって、暮らしやすさやメンテナンス性が変わるため、違いを理解して選ぶことが大切です。
今回は、それぞれの特徴と良い点、注意点を分かりやすく解説します。
01ー上吊り引き戸とは?特徴とメリット
上吊り引き戸は、扉を上部のレールに吊り下げて開閉するタイプです。
床にレールがなく、フラットでスッキリとした仕上がりになります。
・段差がなくバリアフリー
床にレールがないため、つまずきの心配がなく、高齢者やお子さんがいるご家庭でも安心です。
車椅子やキャスター付き家具の移動もスムーズに行えます。
・デザイン性が高い
床面がフラットになるため、空間が広く見え、インテリアに統一感を出せます。
近年はスタイリッシュな住宅で選ばれることが増えています。
・掃除が簡単
床レールがない分、ホコリやゴミが溜まりにくく、日々の掃除がラクになります。
02ー床レール式引き戸の特徴とメリット
床レール式は、床に設置されたレールに沿って扉を動かすタイプです。
従来から使われている引き戸で、安定感が高いのが特徴です。
・開閉が安定している
床レールに沿って動くため、重たい扉でもスムーズに開閉できます。
風の影響を受けにくく、ドアのガタつきも少ないのが強みです。
・価格が比較的リーズナブル
シンプルな構造のため、上吊りタイプに比べてコストを抑えやすいのも魅力です。
・施工しやすい
施工が比較的容易で、幅広い住宅に採用可能です。
03ーそれぞれの注意点とおすすめの設置場所
安定性
上吊り引き戸はバリアフリー性に優れる一方で、扉の重さを上部で支えるため、設置場所によっては揺れやすいという注意点があります。
その点、床レール式は安定感に優れますが、床に段差や溝ができることで掃除の手間がかかるという注意点があります。
コストとメンテナンス
上吊り引き戸は、部品や施工の関係で費用が高めになる傾向があります。
また、吊り金具の定期的なメンテナンスが必要です。
一方、床レール式は比較的リーズナブルですが、レールのゴミ詰まりや劣化で開閉が重くなることがあります。
おすすめの採用場所
上吊り引き戸は、リビングや廊下などデザイン性やバリアフリーを重視したい場所に向いています。
一方、床レール式引き戸は、重たい扉や開閉回数が多い場所、コストを抑えたい場所に向いています。
04ー注文住宅で選ぶ際のポイント
引き戸の種類を選ぶ際には、デザイン性・使いやすさ・コストのバランスを考えることが大切です。
・家族に高齢者や小さなお子さまがいる:上吊り引き戸がおすすめ
・コストを抑えて実用性を優先したい:床レール式が向いている
・空間のイメージを重視したい : インテリアとの調和を考えて選択
注文住宅なら、間取りやライフスタイルに合わせて最適な建具を提案できるため、失敗の少ない家づくりが可能です。
05ーまとめ
引き戸には「上吊り引き戸」と「床レール式」の2種類があり、それぞれに特徴とメリット・デメリットがあります。
デザイン性やバリアフリーを優先するなら上吊り引き戸、安定性やコストを重視するなら床レール式が適しています。
どちらを選ぶにしても、暮らし方や間取りに合った建具を選ぶことが後悔しない住まいづくりのポイントです。
扉選びで迷われたら、ぜひ注文住宅のプロにご相談ください。
ミタス・カンパニーでは、お客さまの家づくりに関するお悩みのご相談など小さな事でも、ご質問受付・対応を随時しておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください!
