家づくりコラム
仏壇はどこに置く?現代の住まいに合う仏壇スペースのつくり方
注文住宅を建てる際に「仏壇の置き場所をどうしよう?」と悩まれる方は多いです。
日本では古くから仏壇は大切な存在であり、ご先祖さまを敬う心の拠りどころです。
しかし、現代の住宅では和室がない家も増え、どこに置くのが正しいのか迷ってしまうケースがあります。
実際、仏壇には避けるべき置き場所(NG例)と、伝統的に良いとされる方角・位置があるのをご存じでしょうか。
今回は、仏壇の置き場所を考えるうえでの注意点と、注文住宅ならではの工夫を解説します。
01ー仏壇の置き場所NG例
直射日光や湿気の多い場所
窓際など直射日光が当たる場所は仏壇本体や仏具の劣化を早めてしまうため、避けた方がよいでしょう。
また、キッチンや浴室の近くなど湿気がこもる場所はカビや傷みの原因になるため、同じく避けた方が無難です。
出入り口や通路のすぐそば
玄関の近くや廊下など人の出入りが多い場所は、仏壇に落ち着いて手を合わせやすい環境とは言えません。
また、風通しが良すぎる場所ではロウソクや線香の火が危険になることもあります。
家電やテレビの横
強い音や電磁波が出る家電の隣は、仏壇を置く場所としてふさわしくないと考えられています。
特にテレビの横では静かにご先祖さまに向き合う雰囲気も損なわれてしまいます。
02ー仏壇設置に適した方角・位置は?
仏壇を置く方角や位置には、伝統的な考え方がいくつかあります。
宗派によって細かな違いはありますが、代表的な考え方は以下の通りです。
南向き・東向きが一般的
「仏壇は南向きか東向きに置くのが良い」とよく言われます。
南向き:太陽に背を向けない向きで、日当たりと風通しが良い。古くから理想的とされる配置。
東向き:ご来光を拝む意味があり、清らかな朝日を浴びる方向として好まれる。
安心して拝める落ち着いた空間に
仏壇は家族が集まるリビング横の和室や、静かなスペースに配置すると、ご先祖さまを身近に感じながら自然に手を合わせやすくなります。
日々の生活の中で拝みやすい場所を意識しましょう。
03ー注文住宅だからできる仏壇スペースの工夫
現代の住宅では仏間を設けない間取りも多いため、注文住宅ならではの工夫で仏壇スペースを取り入れる方も増えています。
リビングの一角に収納型仏壇を
リビングに仏壇を置く場合は、壁面収納や造作家具と一体化させるとインテリアに馴染みやすくなります。
普段は扉を閉めてすっきり見せることも可能です。
和室や畳コーナーに配置する
小上がりの畳コーナーに仏壇を設ければ、従来の仏間に近い雰囲気がつくれます。
来客時のおもてなし空間としても活用でき、使い勝手の良さも兼ね備えています。
将来を見据えた配置を考える
子ども世代に引き継ぐことを考え、家族が自然に集まれる位置に仏壇を置くことも大切です。
住宅の設計段階から仏壇のサイズや配置を考えておくことで、長く大切に守っていける住まいになるでしょう。
04ーまとめ
仏壇の置き場所は、直射日光や湿気を避け、落ち着いて拝める空間を選ぶことが基本です。
南向きや東向きなど、伝統的に良いとされる方角を意識するとともに、家族が自然に手を合わせやすい位置かどうかも考えましょう。
注文住宅なら、リビングや和室の一角に仏壇スペースを組み込んだり、収納家具と一体化したデザインにしたりと、現代の暮らしに合った工夫が可能です。
住まいの設計と合わせて仏壇の置き場所を検討し、ご先祖さまを大切にできる住まいを実現してみませんか。
仏壇の配置や間取りの工夫について迷ったら、ぜひ注文住宅のプロにご相談ください。
ミタス・カンパニーでは、お客さまの家づくりに関するお悩みのご相談など小さな事でも、ご質問受付・対応を随時しておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください!
