家づくりコラム
窓の形で家の印象は変わる!縦長・横長・スリット窓のデザイン活用術
注文住宅の設計で、重要なパーツの一つが「窓」です。
窓は光や風を取り込むだけでなく、外観デザインや室内の雰囲気にも大きく影響する要素です。
特に、近年は「窓の形や配置にこだわった家づくり」を望む方が増えています。
そこで今回は、縦長窓・横長窓・スリット窓などを中心に、デザイン性や機能性、空間演出の観点から、それぞれの特徴と活用法をご紹介します。
目次
01ー縦長窓|高さを活かして「外観と空間にリズム」を生む
縦長窓は、外観にスッと縦のラインを強調し、スタイリッシュな印象を与えてくれます。
また、室内では天井近くから足元まで自然光を取り入れやすいため、明るく開放感のある空間にしたいリビングや吹き抜けとの相性が抜群です。
こんな場所におすすめ
・吹き抜けのあるリビングや階段ホール
・採光を確保したいけど視線は遮りたい外壁側
・北向きの壁面での採光
縦長窓は視線を遮る位置に設置すれば、プライバシーへの配慮もできます。
また、縦長に並べることで美しいリズムが生まれ、モダンな外観を演出できますよ。
02ー横長窓|視線の抜けと奥行きを演出。ワイドに広がる開放感
横長窓は、外とのつながりを水平に広げてくれるデザインです。
低めに設置すれば目線の高さで外が見え、景色や庭との一体感を演出できます。
また、家具のレイアウトを妨げにくい点も実用的なメリットです。
こんな場所におすすめ
・ダイニングや和室の目線の高さ
・キッチン前のスリット型小窓
・子ども部屋での採光と通風の確保
横長の窓は、奥行き感が強調され空間をより広く見せる効果もあるため、コンパクトな部屋にもおすすめです。
03ースリット窓|「光と風だけを通す」美しいアクセント
スリット窓とは、幅が狭く縦または横にスッと伸びたスリムな窓のこと。
採光・通風を確保しながらも、プライバシーを守りたい場所に最適です。
デザインとしても美しく、壁にリズムや抜け感を与えるアクセントになります。
こんな場所におすすめ
・トイレや洗面所など、目線を避けたい水回り
・隣地が近い住宅の外壁側
・モダンな外観をつくるアクセントとして
外から見ると、正面デザインに洗練された印象を与えるスリット窓は、シンプルな家に個性を与えてくれます。
04ー窓デザインを考えるときのポイントって?
採光や通風だけでなく、視線の抜けも考慮する
注文住宅の設計では、「とりあえず大きな窓をつける」ではなく、空間全体のバランスや暮らしの動線に合った窓選びをすることが大切です。
窓は光や風を取り込むという機能面だけでなく、空間の“抜け感”や広がりを演出する重要なデザイン要素です。
たとえば、南向きの大きな掃き出し窓から庭を見通せるように設計すれば、空間全体がより開放的に感じられるでしょう。
家具配置と干渉しないかもチェック
家具の高さや位置、テレビの設置などと干渉しないように、窓と家具の配置はセットで計画するのが基本です。
「せっかくおしゃれな窓を付けたのに、家具で隠れてしまった…」というのはよくある失敗例です。
窓の設置を考える際には、将来的な家具配置や動線も視野に入れておきましょう。
特に、ソファやテレビボード、食器棚などの高さや幅は、窓と干渉しやすいため要注意です。
掃き出し窓の近くにソファを置く場合は、開閉スペースが取れるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
また、家具と窓が近すぎるとカーテンの設置に困るケースもあるため、レイアウトを事前にシミュレーションしておくことが重要です。
外からの見え方もシミュレーションを
内側だけでなく、外観としての見え方や並び方の美しさも、デザイン性に直結します。
室内の使い勝手やデザインに目が行きがちですが、外から見たときの窓の配置や形状も、建物の印象を大きく左右します。
たとえば、外壁に均等に配置されたスリット窓は、シャープでモダンな印象を与えます。
一方で、窓の大きさや位置がバラバラだと、チグハグな外観に見えてしまうかもしれません。
また、隣家や道路側からの視線を意識した設計を行うことで、目隠しフェンスやカーテンに頼らなくても、プライバシーを保ちつつスタイリッシュな外観を実現できます。
05ーまとめ

窓は、ただ光や風を通すだけのものではありません。
家のデザイン、暮らしやすさ、外観の印象などを左右する重要な要素です。
注文住宅なら、敷地条件や生活スタイルに合わせて、窓の大きさや配置を自由に計画できます。
どんな形が理想の家に合うか、迷ったときはぜひ注文住宅のプロにご相談くださいね。
ミタス・カンパニーでは、お客さまの家づくりに関するお悩みのご相談など小さな事でも、ご質問受付・対応を随時しておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください!