家づくりコラム
小さな空間が心を満たす。注文住宅で叶える“ヌック”のある暮らし
最近の注文住宅やリノベーションで注目を集めている「ヌック(Nook)」。
直訳すると「隅」「片隅」という意味ですが、家づくりにおいては、こぢんまりとした、ちょっとこもれるような居心地のいい空間のことを指します。
リビングの一角や階段下、寝室の隅など、大きなスペースではないけれど、誰にも邪魔されずに“自分時間”を楽しめる特別な場所として作られることが多いです。
今回は、そんな「ヌック」の魅力や、つくり方のアイデア、間取り設計のポイントをご紹介します。
01ーヌックが暮らしにもたらす4つの“豊かさ”
1.自分だけの時間がつくれる
家族との時間も大切ですが、ときにはひとりで静かに過ごす時間も必要ですよね。
ヌックは、読書やスマホ時間、ハンドメイドやちょっとした昼寝など、ちょっと息抜きしたいときにぴったりの場所なのです。
2.“居場所”のバリエーションが増える
リビングだけでなく、「ここで過ごすのも心地いいな」と思える場所が家の中に複数あることは、暮らしの満足度を大きく高めてくれるでしょう。
ヌックがあることで、家族それぞれが気分や時間に合わせて、自由に居場所を選べるようになります。
3.空間にやさしいリズムが生まれる
大空間のLDKや吹き抜けも魅力ですが、ヌックのような小さく包まれるような空間があることで、空間に“緩急”が生まれます。
これが、家全体の心地よさや落ち着きにつながるのです。
4.限られたスペースを有効活用できる
階段下やデッドスペース、窓際の一角など、本来は使いにくいはずだった空間を魅力ある場所に変えることができるのもヌックの魅力です。
設計の工夫次第で、ほんの1〜2畳のスペースが「お気に入りの場所」に変わります。
02ー注文住宅で実現する、ヌックのつくり方アイデア
階段下のヌック
階段下のデッドスペースを活かして、小さなベンチと照明、本棚を組み合わせれば、まるで秘密基地のような空間になります。
子どもの遊び場としても、大人のワークスペースとしても活用できますよ。
リビングの一角の段差付きヌック
リビングの端に1段上がった小上がりスペースを設けると、床に座ってリラックスできる空間になります。
下部に収納を仕込むこともでき、機能性も抜群です。
窓辺のヌック
大きな窓際にベンチシートを造作すれば、朝日を浴びながらコーヒーや読書を楽しめる場所になります。
外を眺めながらのんびり過ごせる、癒しのスポットになるでしょう。
寝室や書斎の“離れ”スペースのヌック
寝室の角や書斎の奥などにあえて壁で囲った小空間をつくれば、集中やリラックスに最適なスペースになります。
「在宅ワークの合間に気分転換したい」という方にもおすすめです。
03ーヌックは“家族みんなの心を満たす場所
ヌックの魅力は、何かをするための場所ということではなく、「ただそこにいるだけで落ち着く」という存在感です。
家のどこかにちょっとこもれるスペースがあるだけで、暮らしにゆとりが生まれ、心豊かになるでしょう。
ヌックは子どもにとっては秘密基地のような場所に、大人にとっては自分だけの“リセット空間”になりますよ。
04ーまとめ

ヌックは、決して広いスペースが必要なわけではありません。
狭いスペースでも「この場所が好き」と感じられる“居心地”の良さを、間取りの中でどう叶えるかが鍵となります。
これこそが、注文住宅で実現できる自由設計の醍醐味です。
小さな空間が生み出す、大きな豊かさ。
そんな暮らしを叶えるために、ぜひ注文住宅のプロにご相談くださいね。
ミタス・カンパニーでは、お客さまの家づくりに関するお悩みのご相談など小さな事でも、ご質問受付・対応を随時しておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください!