家づくりコラム
水道代の大幅節約に!雨水活用システムって?
昨今、電気料金、ガス料金、水道料金といった、私たちの生活に不可欠なインフラに関する費用が高騰傾向にあります。
そのため、これから家づくりを検討される際には、これらの維持費を削減できるような住まいづくりを考えることが必要となるでしょう。
そのような状況の中、環境への意識の高まりとともに再び注目を集めているのが、再利用可能な水資源である「雨水活用システム」です。
現状ではまだ発展途上にありますが、水道料金を節約しながら、環境負荷の少ない持続可能な生活を送ることができるという大きな利点があります。
今回は、雨水活用システムの具体的な仕組みから、導入する際に考慮すべきポイント、そして実際に得られるメリットについて、詳細に解説します。
01ー雨水活用システムの基本的な仕組み
雨水利用システムとは、屋根に降った雨水を集水し、不純物を取り除いた後、専用のタンクに貯めて再利用するシステムです。
集水した雨水は、トイレの洗浄、庭の水やり、車の洗車など、様々な用途に活用できます。
一般家庭では、年間の水道使用量の約30%を雨水で代替できると言われています。
02ー導入で得られる具体的なメリットって?
雨水活用システムを導入することで、以下のようなメリットが期待できます。
水道代の大幅な節約になる
データによると、一般的な4人家族であれば年間約2万円から3万円の水道料金の節約が可能です。
庭のある家庭では、植物への水やりにかなりの量の水が消費されるため、節約額はさらに大きくなるでしょう。
災害時の備えになる
地震などの災害時にライフラインが止まっても、貯めた雨水を生活用水として活用できます。
都市部では、断水時の備えとして特に有効です。
環境にも優しい
水道水の使用量を減らすことで、浄水場で使われる電力も少なくて済みます。
その結果、CO₂排出量の削減にもつながり、より環境に配慮した暮らしを実現できます。
03ーシステム導入時の注意点って?
雨水活用システムを導入する際は、以下の点に注意が必要です。
設置スペースの確保が必要
貯水タンクの設置には、ある程度のスペースが必要です。
一般的な家庭用のタンクは200〜1,000リットル程度です。
設置場所の確保を事前に計画しておきましょう。
初期費用がかかる
システム一式の導入費用は、規模にもよりますが、一般的に30〜100万円程度かかります。
また、トイレの洗浄水として使用する場合は専用の配管工事も必要です。
自治体によっては補助金制度があるので、出費の負担を減らしながら雨水活用システムを活用できます。
メンテナンスが必要
雨水活用システムには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
例えば、フィルターの清掃やタンクの状態確認が挙げられます。
年に2回程度の簡単な点検なので負担は少ないですが、メンテナンスが必要なことは覚えておきましょう。
04ーまとめ
雨水利用システムは、節水効果だけでなくさまざまな価値を見い出せます。
水道料金の節約だけでなく、環境保護や防災にも効果的です。
初期投資は必要ですが、長期的な経済効果は計り知れません。
これから家を建てる方にとって、雨水活用システムは環境に優しく、災害に強く、経済的にも賢い選択肢となるでしょう。
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