高気密・高断熱住宅のデメリット、「シックハウス症候群」とその対策
- 2024/01/13
最近の住宅は高気密・高断熱化が進んでおり、快適で過ごしやすくなっています。
高気密・高断熱住宅は外気温を断熱し家の中を一定の温度に保つため、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごせます。
冷暖房効率を高め電気代を抑えることができるだけでなく、家の中でのヒートショック現象を防ぐこともでき、メリットがとても大きいものです。
しかし、高気密・高断熱住宅にはデメリットもあります。
この記事では、高気密・高断熱住宅のデメリットである「シックハウス症候群」とその対策についてご紹介します。
高気密・高断熱住宅のデメリット、「シックハウス症候群」とは
家づくりをする中で、「シックハウス症候群」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
家づくりに使われた建材に含まれている化学物質が空気中に揮発し、家の中でその化学物質を吸い込んでしまうことで引き起こされる疾患を「シックハウス症候群」と呼びます。
よくある症状としては、頭痛や鼻水、吐き気、めまい、その他にも目がチカチカすることもあるようです。
高気密住宅の場合は原因となる化学物質が室内から外に逃げにくく、室内にたまってしまうため、シックハウス症候群を引き起こしやすいと言われています。
高気密・高断熱住宅のシックハウス症候群への対策
高気密・高断熱住宅化が進んだことによってシックハウス症候群が増えたため、建築基準法でシックハウス対策が定められるようになりました。
- ・シックハウス症候群の原因となる化学物質の使用制限
- ・機械換気設備設置(24時間換気システム)の義務化
この改正によって、シックハウス症候群の原因となる化学物質が揮発することは少なくなりました。
現在、建築に使われる建材は等級分けされており、疾患の原因となる化学物質が含まれているかどうかがひと目で分かるようになっています。
そして、24時間換気の義務化により、もし化学物質が揮発したとしても、室内に留まらず室外に排出されるようになっています。
このような対策により、高気密・高断熱住宅のデメリットであるシックハウス症候群のリスクはかなり軽減され、また現在も対策が進んでいます。
まとめ
メリットの多い高気密・高断熱住宅ですが、シックハウス症候群を引き起こしやすいというデメリットもあります。
しかし、法改正により対策が進み、現在ではそのリスクもかなり少なくなってきました。
もし家づくりを進める中でシックハウス症候群について気になることがある場合、ぜひ住宅の専門家に相談してみてくださいね。
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