耐震・免震・制震の違いとは?違いを知って地震に強い家を建てよう
- 2023/12/16
日本では毎年各地で地震が発生しています。
首都直下型地震の発生も懸念されており、そんな地震大国である日本で暮らしている以上、地震対策は気になる部分ですよね。
特に家を建てる際には家の耐震性が気になるのではないでしょうか。
しかし、家の耐震性がどうなっているのか、実際にどんな地震対策がされているか、といったことはなかなかわかりづらい部分かもしれません。
この記事では、建築の基本的な地震対策である耐震、免震、制震の3つについて解説します。
耐震とは
耐震とは、文字通り「地震の揺れに耐えること」です。
建物が揺れに耐えられなければ構造が崩れたり倒壊してしまったりする危険があります。
そのため、建物が揺れに耐えられるよう部材の強度を増し、中にいる人の命を守るというのが耐震の考え方です。
具体的には、柱と柱の間に斜めに筋交いと呼ばれる部材を入れたり金具を入れたりして、揺れに耐えられるよう建物を補強します。
耐震は地震対策としては最も一般的であり、そのメリットはコストがそれほどかからないことです。
反対にデメリットは、建物の揺れ自体を抑えることはできないため、激しい揺れのときなどは建物の中にいると立っていられないほどになる可能性があることです。
また、倒壊には耐えられても、建物自体は揺れの影響で損傷を受けやすく、地震の後には修繕コストがかかってしまうこともデメリットと言えます。
免震とは
免震とは、「地震の揺れを受け流すこと」です。
建物と基礎の間に免震装置を入れることで地震の揺れを受け流し、建物に伝わる揺れ自体を小さくします。
建物に伝わる揺れ自体を小さくしてくれるため、大きな地震であっても避難しやすいことや、建物の倒壊も防ぐことができることがメリットです。
また、建物の損傷も少なくて済みます。
しかし免震設備を入れる場合には、法的な免震建物の維持管理が必要になり、定期点検を申し込む手間や費用がかかってしまうというデメリットがあります。
制震とは
制震とは、「地震の揺れを抑えること」です。
地震の揺れを受け流す免震装置とは違い、制震装置は地震の揺れを吸収するものです。
この制震装置は、一般住宅ではなく主に高層ビルなどに使われる地震対策です。
メリットとしては、耐震・免震と比べ地震の揺れを最も抑えてくれること、また維持管理の手間やコストがかからないことです。
一方、地震が起きた際の制震機能の回復には時間とコストがかかってしまう点がデメリットです。
まとめ
今回は3つの地震対策をご紹介しました。
地震の揺れを最も抑えてくれるのは制震構造ですが、費用が安く取り入れやすいのは耐震構造です。
それぞれの手法にメリット・デメリットがあるため、違いをしっかり把握した上でマイホームの地震対策を考えることが重要です。
また、地震対策は家を建てる地盤の強さによっても必要度合いが変わるものです。
総合的な地震対策には専門的な知識が必要になるため、ぜひ住宅の専門家に相談してみてくださいね。
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