日本家屋だけじゃない!様々な家づくりに使える瓦の種類をご紹介
- 2023/11/25
日本で昔から屋根材として使われている、瓦。
瓦と聞くと昔ながらの日本家屋に使われているような和瓦をイメージするかもしれません。
しかし、海外でも使われている、洋風な家に合う瓦もあります。
瓦には和瓦以外にもいくつかの種類があり、現代風のモダンな住宅や洋風な家にも瓦屋根を合わせることができます。
この記事では、代表的な瓦の種類をご紹介します。
陶器瓦(釉薬瓦)
粘土で作られる粘土瓦には、釉薬をかけて焼き上げる陶器瓦と、釉薬を使わずに仕上げる無釉薬瓦の2種類があります。
釉薬をかけて焼き上げる陶器瓦は、表面にツヤがあり、水が染み込みにくく耐久性が高いのが特徴です。
また、色の種類が豊富で好みや家のスタイルに合わせて色を選ぶことができます。
陶器瓦には大きく分けて3つの種類があります。
- 和型(J型)
- 平板型(F型)
- スパニッシュ型(S型)
和型は昔ながらの日本家屋に使われている瓦で、Japaneseの頭文字を取ってJ型とも呼ばれています。
大きく波打ったような形が特徴です。
一般的には、瓦と聞くとこの和型の瓦を思い浮かべる方が多いでしょう。
Flatの頭文字を取ってF型とも呼ばれる平板型の瓦は、波のないまっすぐな形状が特徴です。
現代風のモダンな住宅にも合うため、よく使われます。
S型とも呼ばれるスパニッシュ型の瓦は、もともとはスペインで使われていた瓦を日本に合わせて改良したものです。
ぽこっと丸みを帯びた凹凸のある形状が特徴です。
もともと海外で使われていたこともあり、和瓦とは全く違う印象になります。
地中海風の洋風建築によく合い、かわいらしい雰囲気になりますよ。
いぶし瓦(無釉薬瓦)
粘土瓦のうち、釉薬を使わずに焼き上げ、最後にいぶして色を出した瓦をいぶし瓦と呼びます。
いぶすことで瓦の表面に炭素膜が形成され、瓦全体が灰色がかった銀色になり、光が当たると白っぽく光ります。
この色は数年経つと色ムラが出てきますが、それも味として経年変化を楽しむことができます。
セメント瓦
セメントを使って形成されたセメント瓦は、粘土瓦よりも安く、また様々な形に形成できることがメリットです。
和瓦のようなデザインや、F型のようにフラットな形にすることも可能です。
しかし、耐用年数が粘土瓦より短く、数年で色褪せたりセメントの表面がひび割れたりしてしまうというデメリットがあります。
そのため定期的に塗り直したり、耐用年数が過ぎると葺き替えるなどのメンテナンスが必要となってきます。
まとめ
昔ながらの日本家屋や和風住宅というイメージがある瓦ですが、様々な種類があり、いろんなタイプの住宅に合わせることが可能です。
瓦屋根は丈夫で長持ちするため、家づくりの際には瓦屋根を検討してみてはいかがでしょうか。
瓦以外にも屋根材にはいくつかの種類があります。
屋根材の種類について知りたい方は、ぜひ一度住宅の専門家に相談してみてくださいね。
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