入浴介助のための「シャワーチェア」その選び方のポイントとは
- 2023/08/10
高齢者や要介護者の方は、入浴の際にも入浴介助が必要なことがあります。
入浴介助は滑りやすく狭い浴室の中で行うため、負担が重くなりがちです。
そんな入浴介助の際に、介助者と被介助者の双方の負担軽減に役立つのがシャワーチェア。
最近では温泉などの公共施設にも置いてあるなど、広く利用されています。
シャワーチェアには様々な種類があり、どのシャワーチェアが適しているかは、使う人や環境によって異なります。
そこでこの記事では、シャワーチェアの種類と選び方のポイントについてご紹介します。
シャワーチェアを導入するメリット
シャワーチェアを使うことにより、立ち座りを楽に行うことができるほか、転倒防止や姿勢保持にも役立ちます。
そのため、高齢者や被介助者が、場合によっては介助の必要なくひとりで入浴できるようになることもあるでしょう。
入浴介助を行うとしても、立ち座りなどの動きをサポートしてくれることで介助者の負担を減らすことが可能になります。
シャワーチェアの種類と選び方
シャワーチェアは湿度の高い浴室で使うものなので、水回りでの使用に適している必要があります。
そのため、カビが発生しないよう防カビ加工されていたり、水がたまらないよう座面に穴が空いていたりと色々な工夫がされています。
様々な形のシャワーチェアがあるので、使用者や浴室の環境によって、使いやすい最適なものを選ぶようにしましょう。
背もたれ・肘掛け付きタイプ
姿勢を保つことが難しく座る姿勢が不安定になる方は、背もたれと肘掛けのついたシャワーチェアが安心です。
姿勢を安定させることができるため、安全に体を洗うことができます。
背もたれなしタイプ
背もたれがないタイプは、姿勢を安定させて座ることのできる方にはおすすめです。
背もたれがない分スペースを取らず、介助者も一緒に浴室に入りやすいのがメリット。
しかし、長時間座っているのがつらく感じる場合には、背もたれ付きが適しています。
被介助者の状態に合わせて、背もたれのありなしを選ぶようにしましょう。
折り畳みタイプ
シャワーチェアには、折り畳みができるタイプとできないタイプがあります。
折り畳みができるものは、狭い浴室内にも置いておきやすいというメリットがあります。
さらに片手でも折り畳める仕様であれば、被介助者でも簡単に折り畳むことができるでしょう。
ただし、折り畳みタイプはコンパクトであるため、機能やサイズが固定タイプよりも限定的になります。
その他の入浴介助グッズ
入浴介助のためのグッズはシャワーチェア以外にもたくさんあります。
例えば、滑りやすい浴室に敷く滑り止めマット、浴槽をまたぎやすくする補助グリップ、浴槽への移乗をスムーズにする移乗ボードなどがあります。
こういった製品を使用することで、介助者と被介助者の双方の負担を減らすことができるでしょう。
被介助者の身体の状態にあわせて必要な道具を取り入れてみてくださいね。
まとめ
身体の不自由な方にとって、入浴は非常に困難な作業です。
毎日のことなので、なるべく負担を減らして楽に行いたいですよね。
シャワーチェアなどの介助製品を使うことで楽になりますが、新築時であれば、もっと入浴を楽に行えるような間取りを考えて設計することができます。
例えば、手すりを設ける、滑りにくい床材を使用する、開けやすいドア、スムーズな動線など、様々な工夫があります。
バリアフリーな家づくりがしたいと思われたら、ぜひ一度住宅の専門家にくださいね。
ミタス・カンパニーでは、お客さまの家づくりに関するお悩みのご相談など小さな事でも、ご質問受付・対応を随時しておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください!