火災を防ぐ!耐火建築物と準耐火建築物の違いとは?
- 2023/07/28
木造住宅は火事になると焼け落ちてしまう危険性があります。
これから家を建てるのであれば、なるべく火事の心配が少ない家にしたいですよね。
この記事では、火災時の倒壊や近隣延焼を防ぐことができる耐火建築物についてご紹介します。
耐火建築物とは
耐火建築物とは「建築基準法で定められた、建物の主要構造部(柱、梁、床、屋根、壁、階段など)に耐火性能のある材質などが使用されている建物」のことを指します。
この主要構造部は仕様が定められており、国土交通大臣の認定を受ける必要があります。
耐火建築物は、もしも火事が起きた際、中にいる人が避難するまでの間は倒壊しないこと、近隣への延焼を防ぐことが条件となっています。
一般的には鉄骨の軸組にコンクリートを固めて作るRC造、鉄骨の骨組みをレンガや石、コンクリートブロックで覆ったレンガ造などの建物になります。
また、耐火構造と防火構造の違いも覚えておきましょう。
上記のように、耐火構造とは建物の骨組みおよび屋根や梁などの主要構造部を耐火構造にしたもの。
つまり、火災が起きた際に建物を倒壊しにくくするための構造です。
一方、防火構造とは、外から建物に炎が入らないよう守る構造のことです。
そのため防火構造の場合は、建物の中に炎が入ると建物が倒壊してしまう恐れがあります。
耐火建築物と準耐火建築物の違い
準耐火建築物とは、耐火建築物の基準を満たしてはいないものの、それに準じた耐火性能がある建築物のことです。
耐火建築物では火災時に最大3時間倒壊を防ぐのに対し、準耐火建築物では最大1時間防ぐことができます。
こちらも耐火建築物と同じように、主要構造部は国土交通大臣の認定を受けたものでなければなりません。
まとめ
耐火建築物は、基本的には公共施設や商業施設などの大きな建物の安全性を確保するためのもので、一般住宅で対象となるのはごく一部です。
一般住宅の火事対策においては、防火構造を採用することが多いです。
耐火構造と防火構造の違いを知っておくと、マイホームでどちらを採用すればいいかの基準にもなります。
火事が心配な場合は、防火シャッターを備え付けるという方法もありますよ。
火事などの災害に備えた家づくりがしたいと思われたら、ぜひ一度住宅の専門家に相談してみてくださいね。
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