「長期優良住宅」や「住宅性能表示制度」とは?評価基準や取得するメリットを解説
- 2023/06/28
家づくりを行う中で、「長期優良住宅」や「住宅性能表示制度」という言葉を聞くことがあるかもしれません。
「なんとなく良さそう」とは思っても、それが実際どんなもので、どんなメリットがあるかよくわかっていないという方もいるのではないでしょうか。
せっかく家を建てるなら、性能面にもこだわって建てたいですよね。
そこでこの記事では、長期優良住宅と住宅性能表示制度について、その認定基準やどんなメリットがあるのかをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
長期優良住宅とは
長期優良住宅は、長年にわたって住み続けられる家を建てることを目的として定められた制度です。
それまでの日本の住宅は、スクラップ・アンド・ビルドが一般的で、家を長く持たせるよりは壊して建て替えるという方法が取られていました。
しかし、空き家問題や環境保護の観点からも、長期にわたって住み続けられる家が求められるようになり、そういった住宅が普及することを目的として定められた制度です。
評価基準と取得するメリット
長期優良住宅の認定基準は9つの項目からなり、行政の認定を受ける必要があります。
その項目は、劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、可変性、バリアフリー性、省エネルギー性居住環境、住戸面積、維持保全計画の9つです。
それぞれの性能項目を満たすための施工や、建築資材の使用が必要となります。
そして、長期優良住宅を取得した場合、住宅ローン減税などの優遇措置を受けられるというメリットがあります。
この税制面のメリットが大きいため、長期優良住宅のニーズは高まっており、長期優良住宅を標準仕様としている住宅メーカーもあります。
住宅性能表示制度とは
住宅性能表示制度は「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づき、品質の良い住宅を建てることを目的としてできた制度です。
住宅の性能というのは、建築業者・施工会社によって異なるため、一般的な人にはわかりづらいものですよね。
そこで、住宅の性能を共通の基準で計り、品質やコストを分かりやすく表示するために定められたのが住宅性能表示制度です。
評価基準と取得するメリット
住宅性能表示制度において評価される項目は、構造の安定、劣化の軽減、維持管理・更新への配慮、温熱環境、の4分野で合計10の項目があります。
評価は、国土交通大臣により登録された登録住宅性能評価機関の評価員が行います。
第三者機関の評価員が性能を数値化して評価するため、安心して住宅性能を確認することができますし、建物の資産価値も上がります。
また、住宅性能表示制度の評価を受けた住宅は、住宅ローンの優遇や、保険料の割引が受けられるので、こちらも大きなメリットといえます。
まとめ
長期優良住宅と住宅性能表示制度は、どちらも家を長持ちさせることを目的とし、税制面などでのメリットもあります。
長期優良住宅制度は、長く住み続けられる住宅を対象に、税率などの優遇措置が受けられる制度です。
住宅性能表示制度は、質の高い住宅であることを証明できる制度で、住宅ローン減税や保険料の割引きが受けられます。
申請にはどちらも専門的な知識が必要となるため、住宅のプロに相談するのが一番です。
長持ちする家を建てたいと思われたら、ぜひ住宅の専門家に相談しながら計画することをおすすめします。
住宅の性能面について不安や疑問がある方は、ぜひ一度住宅の専門家に相談してみてくだいね。
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