「劣化対策等級」とは?家を長持ちさせるために知っておきたいこと
- 2023/06/22
完成したときはきれいな状態の新築住宅も、年月が経つにつれて劣化していきます。
これは人間の使用によってだけではなく、水分や湿気、気候による影響もある仕方のないものです。
とはいえ、できるだけ家の劣化を防ぎ、家を長持ちさせて長く暮らしたいですよね。
そこでこの記事では、家を長持ちさせるための対策と、住宅に定められている劣化対策等級とはなにか、ということについてご紹介します。
住宅が劣化するとどうなる?
建物には、柱や梁などの木材、水回りの設備や屋根材など、さまざまな材料が使われています。
そしてその材料ごとに耐用年数は違います。
家は、水分や湿気、大気中の汚染物質などから影響を受け、時間とともに劣化していくものです。
その劣化を低減させるための対策を何も行っていないと、木材の腐食、カビやシロアリの発生といった被害が起きてしまうかもしれません。
特に構造体の基礎部分や柱、梁などは表からは見えないため、知らないうちに劣化し、建物の強度が下がってしまうことも考えられます。
それを防ぐために、新築時に家が劣化しにくいような対策を行うことと、住み続けながら適切に維持管理をおこなっていくことが必要になります。
住宅の「劣化対策等級」とは
住宅には、適切な劣化対策が行われているかどうかを示す「劣化対策等級」というものが定められています。
劣化対策等級は住宅性能表示制度の項目のひとつで、家が長持ちする対策が講じられているかどうかを3段階評価で表すものです。
最も高い等級が3等級で、3等級は「3世代(約75~90年程度)に渡り大規模な改修や改善が必要にならないような劣化対策が施されている」ことを表します。
劣化対策等級は、木造住宅、鉄骨住宅、鉄筋コンクリート住宅でそれぞれ下記のような評価基準が定められています。
木造住宅 ・・・ 木材の腐朽対策やシロアリ対策がされているかどうか。
鉄骨住宅 ・・・ 鋼材の錆を低減するために塗料や換気対策などがされているか。
鉄筋コンクリート住宅 ・・・ 構造体である鉄筋コンクリートが、鉄筋が錆にくいコンクリート設計になっているか。
この劣化対策等級が取得できているかどうかを確認すると、その家にどの程度の劣化対策がされているかがわかります。
住み続けながらのメンテナンスの重要性
家を長持ちさせるためには、新築時の対策だけではなく、住み続けながらのメンテナンスや維持管理が非常に重要です。
家が劣化してしまってからの改修や修繕には多くの時間と費用がかかってしまいます。
住宅の劣化を低減させるためにも、こまめにメンテナンスを行いましょう。
例えば外壁や屋根は、一般的に築10年を超えると点検やメンテナンスが必要になります。
このメンテナンスをせずに放っておくと、あとになって修繕に大きな費用がかかったり、家の価値が下がったりしてしまうかもしれません。
家を建てる際には、メンテナンスのしやすさという点も考えておいたほうが良いでしょう。
まとめ
柱や梁、基礎の部分はなかなか目で確認することができません。
しかし、家を長持ちさせるためには、こういった見えない部分に劣化対策が講じられているかが非常に重要です。
注文住宅なら、プロと相談しながら劣化しにくく維持しやすい家を建てることが可能です。
家の劣化対策について不安や疑問がある方は、ぜひ住宅の専門家に相談してみてくださいね。
ミタス・カンパニーでは、お客さまの家づくりに関するお悩みのご相談など小さな事でも、ご質問受付・対応を随時しておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください!