車いすでも使える!家にバリアフリーキッチンを作る際のポイントとは
- 2023/06/04
ひと昔前に比べると「バリアフリー」という言葉が浸透してきて、街中でも車いすで使える施設が増えてきています。
しかし、まだまだ周囲の人の手助けが必要な場面も多くありますし、住宅のバリアフリーはあまり進んでいるとは言えません。
そのため家では家族のサポートが必要となりますが、サポートする場面が多いとどちらも気を使って疲れてしまうこともあるでしょう。
また、サポートを必要としている側も、できるだけ自立してできることは自分でしたいという思いもありますよね。
住宅をバリアフリーにしようと思う場合、特に難しいのが水回りです。
今回は水回りの中でも、キッチンをバリアフリーにするためのポイントをご紹介します。
バリアフリーキッチンを作る際のポイント
バリアフリーキッチンは、車いすに乗ったままでも快適に使用できるよう、すべての動作が「座ったままできる」キッチンです。
そのため、通常のキッチンとは寸法やデザインなどあらゆる面が異なります。
例えば通常のキッチンは、作業台の下が収納スペースになっていて車いすの足の部分が入らないため、車いすの人では使いづらくなっています。
バリアフリーキッチンにする場合は、足元には収納を作らずオープンスペースにし、配管パイプなども邪魔にならないよう壁際に設置します。
また、座ったままで使用するためには、キッチンのワークトップは低くないと手が届きません。
しかしワークトップを低くすると、車いす以外の人が立ったまま使用する際には使いにくくなってしまいます。
このような問題を解決するため、最近ではキッチンのワークトップの高さを変えられる商品もあります。
以前はバリアフリーキッチンはフルオーダーが一般的でしたが、最近では既製品のバリアフリーキッチンもあります。
既製品でも高さを自分好みに変えられる商品もあるので、ぜひ使い勝手の良さそうなキッチンを探してみてくださいね。
バリアフリーキッチンの寸法は?
バリアフリーキッチンは、通常のキッチンとは使いやすい寸法が異なります。
では、どのくらいの寸法を目安にすればいいでしょうか。
立って使うキッチンの場合、吊り戸棚の高さは190cm~200cmの高さに設置するのが一般的です。
しかし、バリアフリーキッチンの場合はそれでは手が届きません。
車いすでの使用を前提とした場合、吊り戸棚の高さは150cm程度が望ましいとされています。
もちろん、人によって使いやすい高さは違いますので、自分が使いやすい高さに設定できるのが一番です。
健常者と車いすの人のどちらもが使う場合は、2種類の収納を用意して使い分けると双方にとって使い勝手のいいキッチンになるでしょう。
バリアフリーキッチンにおすすめの間取り
車いすで使いやすいキッチンにするためには、キッチンの間取りも重要です。
例えば、一般的に人気があるのはキッチンの片側が壁についた形のペニンシュラキッチンですが、片側が壁についているため、車いすではうまく方向転換できずに不便かもしれません。
車いすで方向転換できるだけの幅を取れる場合はいいですが、そうでない場合は他の間取りのほうがいいでしょう。
キッチンの周囲を回遊できる形のアイランドキッチンや、壁付けでキッチンの前を広く取れるI型キッチンは、車いすでも使いやすくおすすめです。
また、料理を作ったらそれをダイニングに運んだり、食べたあとも食器を片付ける必要があるため、それらの動作がしやすいような間取りを考えることも必要です。
まとめ
車いすでも使いやすいキッチンにするためのポイントをご紹介しました。
住宅のバリアフリーはまだまだ進んでいるとは言えない現状で、特にマンションや建売住宅ではバリアフリーになっていることは少ないでしょう。
しかし、注文住宅なら自分たちが暮らしやすいように設計することが可能です。
特に水回りの使いやすさは生活のしやすさに直結する部分でもあります。
車いすでも快適に生活できる家づくりがしたいと思われたら、ぜひ一度住宅の専門家に相談してみてくださいね。
ミタス・カンパニーでは、お客さまの家づくりに関するお悩みのご相談など小さな事でも、ご質問受付・対応を随時しておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください!