日本の伝統「南側の深い庇」!パッシブデザインについて解説
- 2022/11/04
住宅デザインのトレンド「パッシブデザイン」
最先端の住宅トレンドの一つに、パッシブデザインというものがあります。
「パッシブ(passive)」とは「受動的な」という意味を持っています。「能動的な」を意味する「アクティブ(active)」の対義語です。
たとえば、夏場、エアコンをフル稼働させることで、室内の温度を下げることは「アクティブ」な対策です。
アクティブな対策にはお金がかかります。加えて、エネルギー利用の観点からも無駄の多い方法です。
その反面、パッシブデザインは、日射や熱移動といった自然のエネルギーをうまく利用して、生活環境を快適に維持する仕組みです。お財布にも環境にも優しいデザインと言えます。
パッシブデザインにはさまざまな方法があります。代表的なところで、集熱・熱移動・蓄熱・通風・採涼・排熱・日射遮蔽・断熱気密といった8つもの要素があります。
日本古来のパッシブデザイン「南側の深い庇」
伝統的なパッシブデザインとして、「南側の深い庇(ひさし)」というものがあります。
庇とは窓や出入り口につけられる小さな屋根のようなものです。そんな庇の機能の一つに、日射遮蔽があります。
快適な室温を保つためには、「夏場は日光を入れない」「冬場は日光を入れる」ようなデザインが理想です。
それを解決してくれるのが「南側」の「深い」庇です。
一番気温が上がる日中、太陽は南側にあります。そのため、南側の窓からの日差しを防ぐことで、室内の温度の上昇を防ぐことができます。
そして、夏場と冬場の太陽の高度を利用します。
深い庇は、夏場は太陽の高度が高いので、庇が強い日射を遮ってくれます。そして、冬場は太陽の高度が低くなるので、日射が室内まで届くような設計が可能です。
この方法は伝統的な住宅設計のセオリーです。古典的なデザインですが、パッシブデザインの考え方を端的に表した良い例です。
環境にも配慮した未来の家づくり
ミタス・カンパニーでは、住宅のエネルギー消費量を下げるため、パッシブデザインに取り組んでいます。
環境問題に関心のある方や、パッシブデザインに興味がある方は、ミタス・カンパニーまでお気軽にご相談ください。安心と信頼の実績でお客様に寄り添った住宅を提案させていただきます。
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