熱の動きを知ることは心地よい住まいづくりにつながる | ミタス・カンパニー

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熱の動きを知ることは心地よい住まいづくりにつながる

  • 2022/11/01

熱の動きをコントロールするために

高断熱住宅の設計をする際に、熱の動きについて知っておくことが大切です。

どうすれば、夏場は室内の涼しい空気が室外に逃げないか、冬場は暖かい空気が室外に逃げないかを考える際のヒントとなるからです。

有名なものだと「暖気は上に、冷気は下に動く」という性質があります。

今回は、より詳しい熱の動きについて解説していきます。

3つの熱の伝わり方「伝導」「対流」「輻射」

熱の伝わり方は3種類あります。それが、「伝導」「対流」「輻射」です。

「伝導」とは、隣り合う物質を通じて熱が伝わることです。

冬場に熱い缶コーヒーに触れると手が熱くなります。

これは、「缶」から「手のひら」に熱伝導が起きているためです。

住宅の場合ですと、外気が壁を伝って室内に入り込みます。

断熱材と呼ばれる資材は、この伝導が非常に起こりにくい物質です。そのため、外部の熱気や冷気を室内に伝導させないことができます。これが住宅の断熱です。

そのため、住宅の断熱において、外気と室内の熱伝導をいかに防ぐかが重要となってきます。

次に、「対流」とは、温度差が要因で物質が動くことです。

たとえば、エアコンの冷暖房による空気の動きや、お湯を沸かすときの水の動きが対流です。

上記でも前述していますが、「熱い空気は上に、冷たい空気は下に流れる」が基本的な性質です。

エアコン(暖房)は熱い空気を室内に送り出します。そのため、室内での対流を考えた設置場所を決めることで、より効率良く室内を暖めることが可能です。

最後に、「輻射」とは、エネルギーを持つ電磁波が熱を伝える現象です。

日光を浴びて暖かく感じるのも輻射の一つです。

電磁波が物体に当たって振動することにより熱を発します。

電子レンジはこの性質を利用して作られることで知られています。

熱の動きを考慮した住宅設計を!

パッシブデザインを考える際には、これら3種類の熱の動きをコントロールするような住宅設計をしましょう。

熱の動きを知り、上手にコントロールすることでお家を快適な空間にすることができます。

夜中にトイレに行く時や朝一のキッチンでも寒くない、夏の日差しの強い昼間でもエアコンをそんなに使わなくても済む、そんな理想的な住宅設計に手が届くようになります。

効率的で効果的な熱の動きをデザインできると、費用的なメリットも大きいため、基本的な熱の動きだけでも覚えておいて損はありません。

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