「温度差のない家」を実現できる全館空調。そのメリットとデメリットとは?
- 2022/09/28
家づくりをしている中で、全館空調システムという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
全館空調システムとは、家全体の温度を一括管理するシステムのこと。
通常、1部屋に1台エアコンがついており、部屋ごとに温度を管理していますよね。
全館空調の場合は、家全体の温度管理や換気などを一括して管理するため、部屋ごとの温度差がなくなります。
では、部屋ごとの温度差がないことのメリットとは何でしょうか。
この記事では、全館空調システムを導入することのメリットとデメリットを解説します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
「温度差のない家」の魅力とは
全館空調ではない場合、どんなことが起こるでしょうか。
まず、冬場はヒートショックの危険性が高まります。
ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い廊下などに出たときに、温度差によって血圧が急激に上下し、心臓や血管に異常が生じる現象のこと。
めまいや失神を引き起こし、最悪の場合は命に関わることもあります。
特に高齢者は注意が必要です。
部屋中同じ温度に管理された全館空調の家なら、温度差がなくヒートショックの危険性も低くなります。
さらに、温度差の大きい家はカビや結露が発生しやすく、清潔に保つのも大変。
カビの発生は健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。
全館空調の家は、冷暖房効率もよく省エネにもつながります。
全館空調のメリット・デメリット
全館空調のメリット
一番のメリットは、家中の温度差がなく快適に過ごせること。
冬でも、廊下やトイレ、お風呂などに移動するときに寒さを感じずに済みます。
快適なだけでなく、ヒートショック現象を防ぐこともできます。
そして、家中の温度を一定に保てることのもうひとつのメリットは、間取りの自由度が上がること。
通常、吹き抜けのような大空間を作ると温度差が大きくなったり冷暖房効率が落ちたりしてしまいますが、全館空調ならその心配もありません。
また、換気も一括で行うため、窓を開けて換気する必要がありません。
花粉やPM2.5などのアレルギー物質を室内に入れてしまうのを防ぐことができます。
全館空調のデメリット
全館空調は基本的にはつけっぱなしになります。
そのため、空気が乾燥しやすいというデメリットがあります。
空気の乾燥が気になる場合は、加湿器を同時に使うといった対策がおすすめ。
また、全館空調の場合家中の温度を一定に保つため、誰もいない部屋にも空調が効いているためそれを無駄に感じてしまうかもしれません。
全館空調は、長期的に見ると省エネにもつながりお得ですが、導入の初期コストは高くなります。
また、一般的なエアコンよりは故障した際の修理代も高くなる傾向にあります。
故障した場合、家中の空調が効かなくなるため非常に住みにくくなってしまうでしょう。
まとめ
住みやすい家を実現してくれる全館空調ですが、デメリットもあります。
取り入れる際にはデメリットもよく理解した上で検討してみてくださいね。
全館空調のメリットやデメリットをもっとよく知りたいと思われたら、ぜひ一度住宅の専門家に相談してみてください。
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