住宅の駐車場をバリアフリーにするには?車椅子で利用しやすくする方法 | ミタス・カンパニー

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住宅の駐車場をバリアフリーにするには?車椅子で利用しやすくする方法

  • 2021/10/10

近年、住宅の中は段差がなくなり、バリアフリーの住宅が主流です。

室内は車椅子や杖などの歩行困難者にとっても暮らしやすくなっています。

けれど、家の外構まで気を配ってある住宅は少ないかもしれません。

実は、杖や車椅子の使用者は、公共交通機関よりも自家用車を使った方が便利で、移動は自動車が多いということも。

駐車場をバリアフリーにすることは、車椅子利用者にとって重要なポイントです。

今回の記事では、車椅子利用者のために、駐車場をバリアフリーにする方法を詳しく説明していきましょう。

住宅の駐車場をバリアフリーにするには

バリアフリーを重視した駐車場の設計は、以下4つのポイントを押さえましょう。

  • 玄関からの動線は短くする
  • 段差を設けない
  • 土間はコンクリートにする
  • 屋根をつける

一つずつ詳しく解説していきます。

玄関からの動線は短くする

玄関を出てから駐車場まで、なるべく短い動線にしましょう。

手すりを利用して一人で歩ける場合は、手すりをつけるのも良いかもしれません。

雨の日のことも考慮し、なるべく車を乗り降りする場所と、玄関は近くに配置することをおすすめします。

段差を設けない

玄関から駐車場までは、スロープでつなぎ、段差を設けないようにしましょう。

スロープは、一定の勾配を設けなければならないため、長さが必要です。

また、スロープからの脱輪を防ぐために、縁石などをつけましょう。

どうしても敷地内で高低差ができてしまう場合は、昇降機の導入も検討した方が良いかもしれません。

土間はコンクリートにする

車椅子利用者の駐車場は、土間コンクリートがおすすめです。

石材やタイルは、雨が降ると滑りやすくなるので避けましょう。また、砂利は、車椅子だとタイヤがはまりやすいもの。

土間コンクリートは、施工費用も安価で、車椅子の走行性も良い、最適な床素材です。

屋根をつける

駐車場には屋根をつけましょう。

外構工事では、駐車場に取り付ける屋根をカーポートと呼びます。

車椅子利用者は、車の乗り降りに時間がかかります。

ショッピングモールや高速道路のサービスエリアなどの身障者優先駐車場で、屋根がついているのをみたことがある方も多いかもしれません。

車椅子利用者の場合、自動車から車椅子を取り出し、乗り降りする前に車椅子の座面が、雨にぬれてしまうといったことも。

傘をさすのは介助者にとっても負担になるため、自宅の駐車場に屋根があると、とても便利です。

住宅の駐車場はビルトインガレージがおすすめ

玄関からの距離が近く、段差がなく、通り道がコンクリートで、屋根がついているという、ここまで説明した条件を満たすのは、ビルトインガレージです。

ビルトインガレージは高価なイメージがあるかもしれません。

けれど都市部では、駐車場を借りるより安上がりであったり、延べ床面積に含まれないため税金対策になったりと、一概に高いとも言い切れません。

ビルトインガレージの計画は、早い段階から建築会社に相談することをおすすめします。

そして、何が不便、どんな点が生活できないのかと言うのは使う本人でないと分かりにくいもの。

住んでからこんなはずじゃなかった……とならないためにも、何がどう使いづらく、どうすれば解決できるのかを、話し合える施工業者を選びましょう。

まとめ

住宅の外構をバリアフリーにするのは、車椅子や杖を利用する方にとっては、毎日の使い勝手に関わる重要なポイントです。

住宅の駐車場をバリアフリーにするには、玄関からの動線を短くし、段差を設けずに、土間をコンクリートにする、屋根をつけるといった方法があります。

すべての条件を満たすには、ビルトインガレージをつけるのが一番良い方法です。

スムーズに外に出られない家だと、外出するのが面倒に思うかもしれません。

毎日を快適に過ごすためにも、外構のバリアフリー化を実現しましょう。

住宅の計画は、信頼できるプロに、早い段階から相談しておくとスムーズです。

外構や駐車場も、自由に決められる注文住宅を建てませんか?

 

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