「防火」と「耐火」の違いはなに?家を建てるなら知っておきたい建築用語
- 2021/08/28
住宅展示場に足を運ぶと、火災に関する住宅性能の話を聞くことがあります。
防火性能や耐火性能といった言葉を聞いたことがある方も多いことでしょう。
「防火」と「耐火」は、似ている表現で混同しがちですが、意味合いが異なります。
今回の記事では、「防火」と「耐火」の違いと、防火・耐火性能と建築基準法の規定について、詳しく説明していきます。
「防火」と「耐火」の違いはなに?
「防火」とは、周辺の建築物から発生した火災の影響を防ぐことをいいます。
例えば、隣家で起こった火災延焼の影響を、どれだけ防げるかが防火です。
住宅の外側部分である、外壁、軒裏、屋根などに燃えにくい材料を選びます。
一方で、「耐火」は、建物が火災にあった場合、倒壊するまで耐えられるか、周辺の建物への延焼を抑えられるかということ。
住宅の柱や梁、壁や床などの主要部材に、燃えにくい材料を使います。
防火・耐火性能と建築基準法
防火性能と耐火性能は、建築基準法で技術的基準が定められています。
以前は、「仕様規定」が主流でしたが、「性能規定」という制度が平成12年から導入されました。
かつての仕様規定は、「耐火構造では、れんが、瓦、厚み12mm以上の石膏ボードを使用する」という定め。
寸法、形などが細かく指定され、使用する材料が制限されていました。
一方、性能規定では、「火災による加熱が、30分間以上、変形、溶融、破壊その他の損傷を生じないこと」といった表現が用いられます。
性能規定制度により、技術的な工夫により、コスト削減が実現するように。
また、施工者にも購入者にも、住宅の持つ性能が分かりやすくなりました。
「何でつくられているか」よりも「一定の性能を満たすか」に動向が変化したといえるでしょう。
防火と耐火のことなら住まいの専門家に相談しよう
火災に強い住宅を建てるには、住まいの専門家と一緒にマイホーム計画を進めていきましょう。
住宅の防火性能・耐火性能を、しっかりと検討しておくことで、火災による影響を最大限に抑えられます。
また、用途地域によっては、耐火建築物や準耐火建築物にしなければならないことも。
とはいえ、住宅の性能を理解するには専門的な知識が必要ですから、住宅建築のプロに相談することをおすすめします。
まとめ
「防火」は、建物の周辺で起こった火災からの延焼を防ぐことです。
「耐火」は、建物そのものが火災にあったときに耐えられることをいいます。
どちらも、火災の延焼を防ぐことを目的としていますが、意味は同じではありません。
また、防火性能、耐火性能は、技術的な基準が法律で定められています。
マイホームを耐火構造や防火構造にするためには、使用する建材や建築関連法案など、専門的な知識が必要です。
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