和室から洋室へのリフォームで注意したい3つのポイント
- 2021/07/01
家族のライフスタイルの変化から、和室を洋室にリフォームしたいという方が増えています。
- 介護のために和室を洋室に変更したい
- 使っていない和室がもったいないから、洋室に変えたい
と考えるケースも多いことでしょう。
和室から洋室へのリフォームには、多くのメリットがある一方で、注意しておきたい点もあります。
今回の記事では、和室から洋室へリフォームするときに、注意したい3つのポイントを解説します。
リフォームを考えている方はぜひご覧ください。
和室から洋室へリフォームするメリット
和室を洋室にリフォームする大きなメリットは以下4つです。
- 部屋を続けて大きくできる
- 畳のトラブルを解消できる
- 畳・障子のメンテナンスコストがなくなる
- 車椅子での生活がしやすくなる
昭和に建てられた住宅の多くは、応接間や寝室が和室である間取りです。
そこで、和室を洋室とつなげて、部屋を大きくできるのが洋室へリフォームするメリット。
また、フローリングにして畳をなくせば、畳に発生しやすいカビやダニなどのトラブルを解消できます。
フローリングは、重い家具を置いても跡が残りにくいという良さもありますね。
そして、畳み表の裏返しや、張替え、建具の障子などのメンテナンスコストもなくなります。
車いすでの生活がしやすく、水拭きなどの掃除もしやすくなるため、介護をする方の負担を軽減できるでしょう。
和室から洋室へリフォームすることで注意すべきポイント
和室と洋室は、作り方が大きく異なるため、リフォームには注意が必要です。
注意しておきたいポイントは以下3つ。
- 床構造の違い
- 壁構造の違い
- 遮音性の違い
この3つをよく理解しましょう。それぞれ説明していきます。
1:床構造の違い
畳からフローリングにする際は、床下地材の補強や段差解消の工事が必要です。
これは、畳とフローリングでは下地の構造や厚みが違うため。
床の高さが変わると、収納や出入り口ドアの枠も補修が必要になってしまいます。
リフォームした部分だけ床の高さが低くなってしまわないように、高さを合わせて施工してもらいましょう。
2:壁構造の違い
和室と洋室では、柱や壁の構造が違います。
洋室では、柱の外側に仕上げ材を作る大壁。
和室では柱が見えるように仕上げる真壁という構造で作られています。
和室を変更する際には、真壁の柱部分を残して壁を洋風にする施工と、大壁にする施工の二種類があります。
完成してからイメージと違ったという形にならないよう、真壁にするのか、大壁にするのか施工業者と事前によく打ち合わせしましょう。
3:遮音性の違い
フローリングは音が響きやすく、畳は遮音効果が高いといった違いがあります。
畳の生活に慣れていると、足音に気を使わない生活をしているかもしれません。
フローリングに変えると、下階や隣の部屋に今まで以上に足音が聞こえる可能性があります。
遮音用のフローリングを選ぶなど、施工で解消できる部分もあるため、音が気になる方は建築会社に相談することをおすすめします。
和室から洋室へのリフォームは専門家に相談しよう
和室から洋室へリフォームする場合には、施工方法など技術的な専門知識が必要です。
今の住宅の構造や間取りによって、できる仕上げにも違いが出ます。
バリアフリーになると当然思っていたのに、段差ができてしまったなどのトラブルにもなりかねません。
経験を積んだ建築の専門家に相談してみるのはいかがですか?
まとめ
和室から洋室へリフォームすると、車椅子での生活もしやすくなります。
畳のメンテナンスが不要になる、部屋が大きくなることも大きなメリットでしょう。
一方で、和室と洋室では床の構造や壁の構造が違うため、施工には専門的な技術が必要になります。
また、フローリングと畳の遮音性の違いも知っておきたいものです。
近年では、和室の雰囲気を残したまま洋室にするなど和モダンのスタイルも人気があります。
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