COLUMNミタス家づくりコラム

家の耐火・防火対策。「燃えしろ設計」「ボードによる被覆」を紹介

  • 2021/04/27

万が一自宅で火事が起こった場合でも、火の手があがっても建物全体がすぐに焼け落ちない=構造を保ていることで、被害を最小限にとどめることができます。

準耐火建物は「30分準耐火」「45分準耐火」「1時間準耐火」という呼び方で防火・耐火性能が表されますが、これは火が上がったときに建物の構造が保てる時間です。

火災に強いという準耐火建物とはどんなものなのでしょうか?

今回は、防火・耐火の2つの方法を紹介していきます。

 

「燃えしろ設計」とは?準耐火建物の設計方法について解説

火事などがあった場合、燃え落ちる木材部分を「燃えしろ」といいます。

つまり「燃えしろ設計」とは、燃えることを想定して通常よりも柱を太くしておき、柱の表面が燃えても建物が崩れ落ちないように設計することです。

この設計には、建物の許容応力度が関係してきます。

許容応力度とは、家の各部材を支えている柱や梁などがその重みに耐えられるのかどうかを表すもの。

燃えしろ設計にはこの許容応力度計算(構造計算の一種)が用いられますが、これは燃えしろ部分を除いた柱の太さで計算します。

火災で建物が崩壊してしまうのはなぜかというと、柱などの構造部分が建物の重みに耐えられなくなるため

部材が燃えると、燃焼にしたがって部材の許容応力度は小さくなるのです。

 

火災が起きたとき、火の手から避難することはもちろんですが、建物が崩壊して避難中に下敷きになってしまったり、それが原因で逃げ遅れてしまうというケースも考えられますよね。

消火活動が間に合って建物の崩壊が防げれば、結果的にその構造を使ってリフォームすることができたり、燃え広がることを防ぐことにもつながります。

つまり各部材ごとに設けられる数mmずつの燃えしろによって、30分、45分、1時間といった耐火時間が設定がされます。

これが燃えしろ設計に基づく準耐火建物です。

 

「ボードによる被覆」とは?

耐火・防火の方法のひとつである「ボードによる被覆」とは、燃えやすい木材などの部材を火災に強いボードで覆うこと。これによって構造部を火から守ります。

木造住宅では木材で骨組みを作ったあとに軸組をボードで覆います。これは「木造軸組パネル工法」と呼ばれます。

このパネル(ボード)は、数々の燃焼実験が行われているため火災にどれだけ耐えられるかが実証されており、研究は日々重ねられています。

このボードによる被覆のなかでもSWパネルを用いて施工されるのがスーパーウォール工法と呼ばれる工法。

このSWパネルは準耐火構造の大臣認定を受けていて、高い防火性能を誇る上、耐震性も兼ね備えているため安心して使用することができますよ。

さらにSWパネルは断熱材としても性能を発揮し、日々の光熱費のコストカットにもつながります

今回なSWパネルをご紹介しましたが、このように「木造軸組パネル工法」では使用するパネルによって家の性能を左右します。

家づくりの際には、ぜひほかのボードの性能についても調べてみてください。

 

家を建てるなら火災に強い家を

家を建てる前から「火事になるかも……」とは心配したくないものですよね。

とはいえ今後長く暮らしていく家。将来に備えた万が一のリスクヘッジは必要です。

防火地域、準防火地域では一定以上の耐火構造が求められ、基準を満たせば火災保険料が安くなるなどのメリットもありますが、基本的な考え方として耐火・防火の性能は家族や地域の人々を守ります。

万が一のことを考え、ぜひ家づくりを計画するタイミングで火災に強い家づくりを検討してみてくださいね。

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