マイナス金利で住宅ローンも借りやすくなる?低金利時代と住宅ローン金利の関係を解説!
- 2021/04/30
マイナス金利の影響で、2021年現在、住宅ローン金利が極めて低い状態になっています。
住宅を建てるには今が絶好のチャンスといわれています。
そうはいっても、以下のような疑問も生まれるかもしれません。
「マイナス金利と住宅ローンはどう関係があるの?」
「住宅ローンを借りるなら、低金利の今がチャンスって本当?」
その答えは、お金の流れを知って、マイナス金利政策が住宅ローンに及ぼす影響を理解すれば分かります。
今回は、マイナス金利と住宅ローンの関係性について解説していきましょう。
マイナス金利って何?
そもそも、マイナス金利とは何なのでしょうか?
マイナス金利とは、「日銀が銀行にお金を貸すときの金利」のことをいいます。
これはお金を借りる側の銀行にとっての金利です。
私たちが銀行からお金を借りるときの金利がマイナスになるわけではありません。
ですからマイナス金利は、直接的に住宅ローン金利がマイナスになったという意味ではないので注意しましょう。
マイナス金利はあくまでも日銀と銀行との間の話です。
では、マイナス金利が住宅ローン金利にどう影響を及ぼすのか、次の項からみていきましょう。
マイナス金利と長期金利の関係
まず、マイナス金利と長期金利の関係をみていきましょう。
マイナス金利について調べてみると、「長期金利がマイナスに!」というニュースを目にしたことがあるのではないでしょうか。
この長期金利というのは、「10年物国債」の金利がマイナスになったという意味です。
国債とは、国が国内外の銀行や投資家からお金を借りるために発行する手形のことで、いわば国の借金です。
国は、国内外の銀行や投資家に国債を売り、財源の一部を賄っています。
「10年物国債」というのは、償還期間(国が借りたお金の返済に要する期間)が10年の国債のこと。
他にも国債には5年物、3年物など種類がありますが、10年物国債の金利が一番安定しているため、経済指標として用いられます。
そのため、10年物国債の利子率は「長期金利」と呼ばれます。
長期金利がマイナスになったというのは、10年物国債の利子がマイナスになるということなんですね。
通常は、銀行が国債を買うと、銀行は国から利子を貰えます。
しかし、マイナス金利になると、銀行は逆に、国債を買うと手数料を定期的に取られてしまうわけです。
長期金利と住宅ローンの関係
ここからは、長期金利と住宅ローン金利の関係をみていきましょう。
長期金利と住宅ローン金利は「銀行が資産運用の相手先を変える」ことで関係が変わってきます。
銀行員の立場になって考えてみましょう。銀行員は、「資産運用の仕方」を決めるのも仕事の一つです。
そのため銀行は「誰にお金を貸すか」、または「誰から資産を買うか」を考えています。
ここでは分かりやすくシンプルに、銀行には以下の3つの選択肢しかないとしましょう。
「住宅ローンを貸し付ける」
「日銀に預ける」
「国債を買う」
マイナス金利の状態の中、「日銀に預ける」「国債を買う」という選択肢では、銀行は国に手数料を取られ続けてしまいます。
一方で「住宅ローンを貸し付ける」と、借り手から手数料をもらえます。
そのため銀行は、「住宅ローンを貸し付ける」ことに資産を注ぎ込みたいと考えます。
しかし、銀行側が「住宅ローンを貸し付ける」ためには、借り手(施主)を探さなければなりません。
住宅ローンを借りたい人(住宅を建てたいと思っている人)は無尽蔵にいるわけではないので、銀行は住宅ローンの借り手を増やす工夫をしなくてはなりませんね。
住宅ローンの借り手を増やすために、銀行は住宅ローンの金利を引き下げるのです。
今まで1.00%だった金利が0.50%に引き下げられたら、「住宅ローン金利が低くなったから家を建てたい!」という方が現れるからです。
つまり、銀行が住宅ローンの貸付に資産を注ぎ始めたので、マイナス金利の今、住宅ローン金利が低い状態になっているのです。
マイナス金利の影響で住宅ローン金利は低金利に
固定金利型住宅ローンの利子率は、長期金利を参考にして決められています。
今後も、マイナス金利の影響で低金利は続くといわれています。
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