第3種換気って何?「室内を負圧にする」の意味を解説 | ミタス・カンパニー

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第3種換気って何?「室内を負圧にする」の意味を解説

第3種換気 負圧
  • 2021/04/05

第3種換気って何?負圧の意味は?

施工業者からの説明で、第3種換気は「室内を負圧にして換気をするんです」といわれ、「負圧って何?」と思った経験はありませんか?

「第3種換気」とは、計画換気の方法の一つで、給気口から自然に空気を取り入れて、排気は換気扇で強制的に行う換気方法です。

換気の種類は全部で3つあり、それぞれ以下の方法で換気を行います。

第1種換気

給気・排気とも機械で行います。

第2種換気

給気は機械、排気は自然換気で行います。

第3種換気

給気は自然、排気は機械で行います。

 

第3種換気のメリットは主に以下2点です。

  • 給気は自然給気なので第1種換気に比べて電気代が安い
  • 機械換気口が1箇所なのでメンテナンスをしやすい

 

今回は、第3種換気の『室内の負圧』の仕組みを、身近な材料を使って解説していきます。

 

第3種換気の「負圧」を再現するには?

第3種換気 負圧

負圧とは、空気が強制的に排出された空間に生じる「内側に向けて引っ張る力」のことです。

第3種換気では、室内をこの負圧の状態にして換気を行います。

 

例えば、ペットボトルの容器で、負圧を再現することができます。

飲み終わった容器の飲み口から空気を吸い込んで、中を「真空状態」にして遊んだことのある方もいるのではないでしょうか?

これは、正確には真空ではなく、容器の中の空気の量が減った状態です。

 

容器は密閉されていて隙間がないので、空気を吸うと舌が引っ張られて痛くなります。

このように、空気が強制的に排出された空間には「内側に向けて引っ張る力」が生じ、これを負圧と呼びます。

 

また、負圧になった容器の底に穴を開けてみると、飲み口から空気を吸い込んだとき、反対側の穴から空気が吸い込まれてくるようになるでしょう。

この仕組みを大きくして部屋に利用したのが「第3種換気の部屋」となります。

換気扇で強制的に排気すると、室内が負圧になり、給気が自然に行われるという仕組みです。

 

第3種換気のメリット

第3種換気 負圧

第3種換気のメリットは主に2つあります。

  • 給気フィルターのメンテナンスコストを抑えられる
  • 空気を清潔に保ちやすい

 

給気口のフィルターを繰り返し洗って使用することで、メンテナンスコストを抑えることができ、換気扇を長く使えます。

また、第3種換気の部屋では、給気口に給気フィルターを設置することで、部屋に取り込む空気の清潔さを保ちます

 

上記のように、家の細部にまで気を使うことで、長期的なコストを抑えられるケースは多々あります。

注文住宅であれば、お布施主様のご要望を聞いてから家づくりを始めたり、またプロの視点からお布施主様に提案することも可能です。

ミタス・カンパニーでは、お客さまの家づくりに関するお悩みのご相談など小さな事でも、ご質問受付・対応を随時しておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください!