日本の伝統木材「杉」の特徴は?フローリングや家具への利用について
- 2021/03/08
「杉」は日本の伝統的な木材
花粉症を引き起こすことでも知られている「杉」の木。
花粉症で苦しんでいる方の中では、杉にあまりいいイメージを持っていない方も多いかもしれません。
しかし、木材としての杉は古くから大変重宝されていて、日本建築に使われる代表的な木材の一つなのです。
木材そのものの柱や板としての利用法の他、樹皮だけを外壁や屋根に利用、葉をお香として利用するなど、日本人は杉の木を余すことなく使っています。
本州から九州まで広い範囲に分布している杉ですが、杉の中でも産地によって違いが出ます。
有名な屋久杉の他にも、秋田杉や吉野杉など、産地によって地名を付けた名前で呼ばれることからも、杉の人気の高さがうかがえますよね。
杉の木材の特徴
杉の木材の特徴は、価格が比較的安い点。
しかし、決して質が劣っているわけではなく、空気を多く含み、柔らかく温かみのある杉の木は、安価で良質な木材なのです。
加えて、白アリや湿気に強く、断熱性も高いので、湿度が高い日本の気候に適した木材だといえるでしょう。
しかし、もちろんデメリットも存在し、杉の木の木材は、乾燥に比較的弱く、柔らかいため傷つきやすいといわれています。
フローリングへの利用
フローリングへの利用に関しては、適しているといえます。
というのも、空気を多く含み暖かく柔らかい杉の特徴は、はだしで踏んだ時にとても心地よく、家で靴を脱ぐ日本の文化に適した素材だからです。
また、断熱性も高いので、寒い日本の冬でも使いやすいといえるでしょう。
杉のフローリングは柔らかいので、転倒した時のダメージが抑えられるという利点がありますが、柔らかさゆえに傷つきやすいというデメリットもあります。
特徴を理解して、木材をうまく使いましょう。
ちなみに、壁の傷や床の傷が、家の資産価値に及ぼす影響は微々たるものなので、その点は心配しなくてよいでしょう。
家具への利用
家具への利用に関しては、限定的だといえるでしょう。
というのも、針葉樹である杉は、広葉樹に比べると柔らかく変形しやすいため、壊れにくさや、加工の際の容易さを求められる家具への利用は広葉樹が中心だからです。
しかし、針葉樹である杉は調湿作用を持ち、設置するだけで部屋の湿度を快適にしてくれるというメリットがあります。
また、広葉樹に比べると比較的軽く、大掃除や模様替えが比較的楽にできる点もうれしい利点です。
上記のような利点があるため、こだわって杉の家具を使っている方も数多くいます。
温かみのある木材家具を使いたい方や家の湿度が気になる方は、使ってみてもよいかもしれませんね。
注文住宅では床材を選べる
木材には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
特徴を理解し、適材適所に利用することで、我々人間は自然の恵みを最大限活かすことができるのです。
注文住宅であれば、様々な種類の木材から、用途に合わせて選んで使うことができます。
もちろん、特徴を熟知した家づくりのプロに相談することもできますよ。
ミタス・カンパニーでは、お客さまの家づくりに関するお悩みのご相談など小さな事でも、ご質問受付・対応を随時しておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください!