木材の固さを見極めた家づくり!針葉樹と広葉樹の違いを解説
- 2021/03/05
木材の種類「広葉樹」と「針葉樹」
木としての針葉樹と広葉樹の違いは、一目瞭然です。
違いは葉っぱの形に現れ、針葉樹は針のように細長い葉の形、広葉樹の葉は、一般的に「葉っぱ」と呼ばれるような、広がった形をしています。
しかし、木材として流通するころには葉が取り除かれているので、木材を見ただけで広葉樹と針葉樹を見分けることは難しいでしょう。
ですが、広葉樹であるか針葉樹であるかは、木材の性質に大きく違いをもたらします。
針葉樹と広葉樹の硬さの違い
広葉樹と針葉樹の木材を比べたときの大きな違いは、木材の硬さです。
一般的に、針葉樹は柔らかく、広葉樹は硬い性質を持ちます。
英語では、広葉樹を「hardwood」、針葉樹を「softwood」と呼ぶほど、両者には明確な違いがあるのです。
硬さの違いは、木材の傷つきやすさや手触りにもおのずと違いをもたらします。
代表的な針葉樹、広葉樹
針葉樹には以下の種類があります。
・杉
・ヒノキ
・マツ
広葉樹には以下の種類があります。
・ナラ(オーク)
・タモ
・クルミ(ウォールナット)
・チーク
・カエデ(メープル)
・ブナ(ビーチ)
・カバザクラ(バーチ)
・アカシア
木材の家具選び
無垢材は、木から切り出した一つの木材を加工して作られたもので、肌触りのよさと吸湿性が特徴です。
また、自然と疎遠になりがちな都会の中で、木のぬくもりに触れることができるので、子供部屋に取り入れるのもよいでしょう。
木の家具で、傷つきにくさを重視するのであれば、広葉樹の素材のモノを選ぶとよいでしょう。
床材に木材を取り入れるのであれば、フローリングが代表的ですよね。
カーペットやラグをひいて、防汚性や防音性を高めることももちろん良いですが、あえて何も敷かずに、自然の木と触れることも良いかもしれません。
フローリングの床も材質によって異なる
ちょっとしたことで傷つく床と重たいものを落としても傷のつきにくい床も、広葉樹と針葉樹材質の違いで説明がつきます。
広葉樹の床は、硬いので傷がつきにくく、針葉樹の床は、柔らかいので傷がつきやすいです。
針葉樹は傷がつきやすいから床に適していないのかといえば、そういうわけでもありません。
針葉樹は、柔らかい分クッション性があり、けがをしにくく、空気を含むので暖かみがあり、肌触りが良いことが特徴でもあります。
人も木材も適材適所。
好みに合わせて、うまく使い分けることが重要です。
木材の特徴を抑えて家づくりを
床材や建材は、後から変えることが難しい部分です。
知識を活かすことはもちろん、実際に見て触って、後悔のない選択ができるとよいですね。
杉やヒノキなど、日本古来の木材は、柔らかく温かみのある雰囲気を醸し出してくれる点が多くのファンを引き付けています。
一方、オーク・チェリーなどの経年変化を楽しむ方が多く、ウォールナットなどの独特な色合いは広葉樹ならではでしょう。
どちらがいいかは一概には言えません。
メリットデメリットを鑑みて、用途に合わせて使い分けることが、インテリア上級者への第一歩ですよ。