二世帯住宅の資金繰りはどうする?親子で住宅ローンを借りる方法を解説
- 2021/02/27
二世帯住宅の資金繰りについて
近年、共働き世帯の増加や介護の心配などから、二世帯住宅の購入を考える方が増えてきています。
一般的に、二世帯住宅は住む人数が増えるため、通常の戸建て住宅よりも広いスペースをとって建てる必要があります。
当然、土地の購入費用や建築費用も高額になるため、資金力に問題があると満足のいく家づくりを行えないことがあるのです。
解決手段としては、ローンの借入金額を増やすことですが、審査があり、必ずしも理想のローンを組むことができないという問題があります。
というのも、住宅ローンには収入のうち、どの程度を返済に回すかを示す「返済負担率」という数値があり、返済負担率が基準値を超えてしまうと、借り入れ審査をパスできないことがあるからです。
では、現在の年収では思うようなローンが組めない場合、諦めるしかないのかというと、そうとも言い切れません。
方法としては、借入可能額を計算する際のベースとなる年収を補う方法があります。
今回はその中のひとつ、「親子リレー返済」についてのご紹介です。
住宅ローンの「親子リレー」
住宅ローンにおける親子リレー返済とは、最初は親が返済を行い、そのあとに子供が返済を引き継ぐ形で返済する方法です。
親が高齢になり、働けなくなったり収入が減ったりしても、子どもの年収が上がっていれば、問題なく返済できます。
親子リレー返済では、親と子が連帯債務者となり、親と子の年収を合算して借入金額の計算を行うため、大きなローンが組みやすいのです。
親子リレー返済のその他のメリット
親子リレー返済のメリットは、より大きなローンを組めることだけではありません。
一般的な住宅ローンでは、ローン申し込み時の年齢が70歳未満に設定されていることが多いですが、親子リレー返済の場合、親の年齢が70を超えていても申し込むことができます。
また、完済時の年齢についても、一般的な住宅ローンは80歳未満での完済を求められることが多いのに対し、子が連帯債務者となる親子リレー返済では、親の年齢に関係なく申し込むことができるなど、より自由度の高いローンを組むことができるのです。
一方で、一般的な住宅ローンの最大返済年数は35年程度に設定されているのと同様に、親子リレー返済でも、親と子の返済期間を足して35年以下でなければならないという制限があります。
そして、住宅ローン控除などの減税措置は、親子それぞれの負担割合などに応じて適用されます。
親子ペアローン
もう一つ、親子で収入合算ができる方法に「親子ペアローン」があります。
リレー返済と異なる点は、最初から親子それぞれで同時にローンを返済していく点です。
税務上、親と子が別々のローンを組んでいることになるため、住宅ローン控除などの減税措置は、それぞれで受ける事ができます。
一方、親子ペアローンの場合、債務者の年齢による制限が親子リレー返済よりも厳しくなり、審査が通りにくいことがあります。
また、完済時の年齢が80歳未満でなければなりません。
収入合算で理想の家づくりを
「一生の買い物」ともいわれる家の購入。
「資金不足で満足のいく家づくりができなかった」と後悔しないためにも、家づくりに関する様々な仕組みの知識をつけておくと良いでしょう。
資金に関する質問や家づくりの費用を抑える方法など、満足のいく家づくりをしたい方はぜひ一度家づくりのプロにご相談ください。
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