大工の腕の高さを表す「C値」とは?工務店の質の高さを見抜こう!
- 2021/01/30
施工店の腕はどう見抜く?
家づくりの際に、実際に建設を行う大工と顔を合わせる機会は限られています。
というのも、多くの施工店には「営業マン」が存在しており、家づくりの打ち合わせは、基本的には営業マンを通してのものになるからです。
建築家やインテリアコーディネーターなどの、家づくりの設計に関わる方が同席することはありますが、実際に家を建てる大工について知る機会は限られているといえるでしょう。
しかし、あなたの大事な家を建てる大工が信頼できるのかどうか、知りたくはありませんか?
施工会社の、「何となく感じがいい」「丁寧に話を聞いてくれる」などの、基本的な部分ももちろん大事ですが、家の出来栄えに直結する大工の腕も気になるのは当然です。
大工の腕の高さを客観的に表す数値として、「C値」があります。
このC値を見ることによって施工店の腕前を見抜くことにつながるかもしれません。
この記事では、「C値の重要性」と「なぜC値を知ることが施工店の良し悪しを見抜くことにつながるかのか」について解説していきます!
大工の腕は「C値」に表れる
「C値」とは、隙間相当面積を表す値のこと。
また、隙間相当面積とは、施工時にどうしても生じてしまう「意図しない隙間」の量を表す数字です。
つまり、C値が高いほど気密性が低くなり、C値が低いほど高気密の家であるといえるのです。
建材や土地、気候にも左右されますが、ほとんどの場合、C値が低いほど大工の腕がよく、施工店の設計に間違いがないことを示します。
C値は竣工後(工事が完了して建造物ができあがるタイミング)の家に専用の機器を使い、測定します。
現在、国で定められている基準はありませんが、平成14年までは、寒冷地以外ではC値5.0㎠/㎡以下という基準が設けられていました。
C値は建ててしまった後に改善することができないので、まさに現場の大工の丁寧さを表す数値だといえるでしょう。
高機能の家に必要とされる能力には、気密性ともう一つ、断熱性があります。
断熱性を表す数値としてUA値が存在しますが、断熱性の高い建材を使うことでUA値は改善できるので、UA値は大工の腕を表す数字ではなく、「建材の質」を表すものだとみてよいでしょう。
C値を使って大工の腕を見るには?
施工店の「施工の丁寧さ」を測りたい場合、C値の実績値(平均値)を聞いてみるとよいでしょう。
また、C値の実績値を聞く際に、全ての家の竣工後に「C値を測定しているか」を聞くことも重要です。
なぜなら、「良いときだけに測ったC値」と「過去に取り組んだ全ての家のC値」の平均値では、全く違う数字になるからです。
加えて、気になる方はC値の測定方法についても聞いてみてください。
C値は測定方法によっても数値が異なるので、どんな測定方法を採用しているかも知っておくとよいでしょう。
信頼できる大工のいる施工店と家づくりを
現在では、C値を気にしている施工店は少なくなってきました。
なぜかといえば、C値を抑えるにはコストと手間がかかる上に、国の基準が存在しないからです。
しかし、逆にいえば、C値にこだわっている施工店は、家づくりにこだわりを持って取り組んでいるとみることもできますね。
ぜひ、施工店のC値を確かめて、質の高い家づくりを目指してください。
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