熱を逃がしてしまう開口部を改善する断熱性を上げる「樹脂サッシ」とは?
- 2020/12/11
家の断熱性のポイントは「開口部」
家の断熱性について考える際に重要な要素の一つとして、「開口部」が挙げられます。
開口部とは、家の外と中の接点となっている窓、換気扇、玄関部などを指し、これらの開口部から、熱は逃げていくのです。
さらに、その中でも一番数が多く、厚さも薄いことから、窓の断熱が要であるとされています。
窓はガラス部分と、サッシ部分によって構成されています。
実は断熱を考える上で、意外と重要であるこのサッシ部分。
なぜなら、サッシの種類によって、窓部分の隙間が増えて気密性が下がり、断熱性に差が出てくるからです。
また、サッシ部分は窓部分のデザインを決めるうえでも重要であることから、普段は気にかけないサッシは、家の断熱性とデザイン面の重要な要素であるといえます。
サッシにもいろいろな種類がありますが、今回はその中でも断熱性に優れた「樹脂サッシ」についてご紹介します。
樹脂サッシの特徴
現在主流として使われているサッシは、アルミで作られているアルミサッシです。
非常に丈夫で安価であることが魅力です。
対して、樹脂サッシは高価ではありますが、熱伝導率がアルミサッシの1000分の1であり、熱を伝えにくいことから、断熱性において優れているといえます。
熱伝導率に関してはさらに低いものとして、木製サッシも挙げられます。
しかし、樹脂サッシは木製サッシに比べて気密性が高く、腐食などに対するメンテナンスが不要であることから、実用的なものとしては樹脂サッシが主流です。
先ほど、樹脂サッシは高価であるとお伝えしましたが、長い目で見ると、樹脂サッシの方がお得になるかもしれません。
というのも、熱伝導率が低いので結露が発生しにくく、気密性の高さから冷暖房効率も良いのです。
メンテナンスにかかるコストや、電気代でもお得になるかもしれませんね。
このようにメリットがたくさんある樹脂サッシの効果を、最大限発揮するためには、同じように性能のいいガラスと組み合わせることが好ましいです。
同じく断熱性の高い複層ガラスと組み合わせるなど、樹脂サッシの性能を無駄にしないようにしましょう。
サッシまでしっかり選ぶなら注文住宅で
普通に過ごしている時に「サッシ」を意識することは少ないかもしれません。
しかし、建築業界では家の断熱性とデザインを決めるうえで重要な要素なのです。
このように、些細なことが、家づくりのうえでは重要であることもあります。
確かに、樹脂サッシにすることはコストがかかりますが、近年では、アルミと樹脂のハイブリッド商品など、メーカーから安価で、性能のいいサッシも販売されています。
些細な事でも、施工業者に質問してみることで解決することがあるので、ぜひ一度プロにご相談ください。
ミタス・カンパニーでは、お客さまの家づくりに関するお悩みのご相談など小さな事でも、ご質問受付・対応を随時しておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください!