初心者でもできる障子の張替え!Part 2:障子の張替え方法
- 2020/08/06
全4回にかけて、障子の概要をお伝えする今回の記事。
第2回目は、障子を設置するとどうしても必要となる「障子の張替え方法」について。
障子紙は、陽に当たるだけで傷んでしまうものです。
特に小さなお子さまやペットがいるご家庭では、日常生活の中で破れてしまうシーンも多いでしょう。
障子紙が破れていなくても、年に一度は張り替えるとキレイさを保つことができます。
DIYでかんたんに張り替えられるので、「そろそろ障子紙も傷んできたかな…」と思っている方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
障子枠の外し方のポイント
障子を張り替える際に、まずやることは障子の枠を外すことです。
障子枠は基本的に襖などと同じように、下側から引っ張るような形で持ち上げて取り外します。
しかし、古くなっている場合などには、まれに引っかかって抜けにくい場合があります。
そういった場合には、「テコの原理」を利用します。敷居にマイナスドライバーを差し込み、持ち上げるように外すと、うまくいくはずです。
とはいえ、あまりに力任せに動かすと破損の原因となってしまうため注意しましょう。
障子の剥がし方や張り方手順
障子の枠を外したら、今ある障子紙を剥がして新しい障子紙を張っていくことになります。
ですが、作業に入る前に、必要な道具を用意しておく必要があります。
スムーズに作業を進められるように、次の道具があるかチェックしましょう。
- 障子紙
- 障子のり
- のり刷毛
- 霧吹き
- 障子紙用カッター
- ものさし
そして障子を張り替える時は、雨の日やその翌日がベストといわれています。
雨の日は、比較的湿気が多いですよね。
すると、障子紙が湿気を吸い込んだ状態で張替えをするため、晴れた日には障子紙がピンと伸び、仕上がりがキレイになるといわれています。
障子の張替え手順
では、道具や環境が整ったところで、手順を紹介していきます。
かんたんに流れを伝えると、次のような作業が必要です。
- 障子を湿らせて剥がす
- 障子紙を枠のサイズに合わせてカット
- 枠にのりを付け、障子紙を張り付ける
- 最後に仕上げをして完成
具体的に解説していきますね。
(1) 障子を湿らせて剥がす
霧吹きや水を含ませたスポンジ等で、障子のりのついている枠を湿らせて5〜10分程度なじませます。
すると障子紙が剥がれる状態になるため、端からゆっくりと剥がしていきます。
剥がれにくい場合には、さらに水分を含ませればOKです。
全体を剥がした後、スポンジ等があればきれいに拭き取ることが可能です。
和紙などが残っていると、張り替える際にたるんでしまうこともあるので、きれいに剥がし切りましょう。
(2) 障子紙を枠のサイズに合わせてカット
次に、新しい障子紙を張る準備を行います。
再度確認ですが、枠は十分に乾かして、紙やホコリ等はしっかりと拭き取っておきましょう。
まず付属のテープやマスキングテープ等で、枠に仮止めして障子の上部をきちんと揃え、障子紙を広げます。
枠の大きさより少し大きめにカットするのが良いでしょう。
障子紙に巻きグセが付いてしまっている場合があるので、事前に巻きグセを取っておくといいかもしません。
(3) 枠にのりを付け、障子紙を張り付ける
次は、のり付けです。枠に対して均等に塗っていきます。
障子専用のりは、トレイなどに出してやる方が作業がしやすいでしょう。
最近では、専用の両面テープなどもあるので、好みで使ってもいいかもしれません。
均一にのりを塗ったら、仮止めの場所から引っ張るようにして、丁寧に障子紙を張っていきます。
(4) 最後に仕上げをして完成
最後まで張り終えたら、余分な障子紙をカットして完成です。
またこの時は、専用の定規などを使って、行うが良いでしょう。
障子紙がずれる可能性もあるため、ある程度乾いてからカットするのがおすすめです。
最後に、霧吹きなどで水を少しかけてから、一晩など置くと、きれいにピンと張るようになりますよ。
ここまで手順を説明してきました。
張り方はあくまで一例であり、最近では、はけを使用しない障子のり、そもそものりが不要の障子紙などもあるため、作業するときは商品の説明をしっかりと読むようにしましょう。
障子の張り替えで部屋をよりキレイに
家は住んでいると経年劣化が生じてくるもの。
障子も、障子紙が破れてなくとも経年劣化するものなので、定期的に張り替えてキレイをキープするようにしましょう。
次は、比較的お手入れがかんたんな「プラスチック障子」について紹介していきます。
破れないという最大の利点があるプラスチック障子ですが、選択肢の一つとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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