家づくりコラム
水回りの面格子で防犯対策はできる?効果と後悔しないための注意点
浴室や洗面所、トイレなどの水回りは、道路や隣地に面していることも多く、外からの視線や侵入リスクが気になりやすい場所です。
そこで検討されるのが「面格子(めんごうし)」の設置。
一方で、「本当に防犯になるの?」「火事のときに逃げられなくならない?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、面格子の防犯効果と注意すべきリスクを整理し、選び方のポイントまでわかりやすく解説します。
目次
01ー水回りの面格子は防犯になるのか?
結論から言えば、面格子は“侵入を完全に防ぐもの”ではありません。
しかし、「侵入しにくい家」と思わせる抑止効果は十分に期待できます。
警察庁の統計では、住宅への侵入窃盗は「窓」からの侵入が最も多いとされています。
特に、浴室やトイレなどの小窓は人目につきにくく、狙われやすいポイントです。
面格子があることで、バールなどの工具を使った侵入に時間がかかるため、犯行を諦めさせる効果が見込めます。
ただし注意したいのが、製品や施工の質です。
簡易的な後付けタイプや、ビス止めだけの弱い施工では、工具で取り外される可能性もあります。
防犯性を高めるには「製品の強度」と「施工方法」の両方が重要です。
02ー外されにくい面格子の選び方|防犯性を高める4つのポイント
面格子の防犯性を高めるためには、以下のポイントを押さえて選びましょう。
窓と一体型タイプを選ぶ
後付けよりも、サッシメーカーの純正オプションなど窓と一体化したタイプの方が外されにくく安心です。
新築時の採用がおすすめです。
縦格子タイプを選ぶ
横格子は足をかけやすいのに対し、縦格子はよじ登りにくく防犯性が高いとされています。
デザインだけでなく、防犯性も意識して選びましょう。
防犯ビス・内部固定タイプを選ぶ
通常のプラスビスではなく、専用工具が必要な防犯ビスや、室内側から固定するタイプを選ぶことで、外部からの取り外しリスクを軽減できます。
他の防犯対策と組み合わせる
面格子単体では不安な場合、防犯合わせガラスや窓用シャッターとの併用がより効果的です。
複数の対策を組み合わせることで、防犯性は大きく向上します。
03ー面格子のデメリット|火災時の避難リスクに注意
面格子には防犯面でメリットがある一方で、見落としがちなのが「火災時の避難への影響」です。
住宅には本来、建築基準法により、避難のための開口部の確保が求められています。(※採光や排煙の規定も含む)。
水回りの窓は必ずしも主要な避難経路ではありませんが、万が一、玄関や廊下が火や煙でふさがれた場合、窓からの脱出が必要になる可能性もゼロではありません。
その際、固定式の面格子があると、内側からすぐに外せず避難の妨げになるケースも考えられます。
対策としては、以下のような方法があります。
・開閉式(可動式)面格子を選ぶ
・非常時に室内側から解除できるタイプを採用する
・別の位置に十分な大きさの避難用窓を確保する
特に2階以上の住宅では、あらかじめ複数の避難ルートを確保しておくことが重要です。
04ー防犯と安全性はバランスが重要|設計段階で考えるのがポイント
面格子は、防犯性を高める有効な手段のひとつです。
ただし、「とりあえず付ける」では十分な効果は得られません。
大切なのは、立地や窓の位置、周囲の環境に応じて最適な対策を考えることです。
例えば、
・人目につきにくい裏側の窓には面格子を設置
・デザインや通風を重視する場所は防犯ガラスで対応
といったように、場所ごとに役割を分けることで、見た目と安全性を両立できます。
注文住宅の場合は、間取り計画の段階から防犯も一緒に考えることで、より安心できる住まいになります。
05ーまとめ
水回りの面格子は、侵入を物理的に困難にし、犯行を諦めさせる“抑止効果”が期待できる設備です。
ただし、製品選びや施工方法によって防犯性は大きく変わります。
また、火災時の避難リスクも踏まえ、固定式か可動式か、他に十分な避難経路があるかを必ず確認しましょう。
防犯と安全はどちらか一方ではなく、バランスが重要です。
ご自宅の立地や家族構成に合わせた最適な対策を、設計段階から検討しましょう。
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